環境工学コース Course of Environmental Engineering

身近な「水」をもっと安全にしたい!

環境問題に苦しむ地球を救え!

「人間の健康」と「地球環境」を調和させる学問。

人類の利便性に偏重した開発を続けてきた代償として、社会の安全性や環境の持続可能性が大きく揺らいでいます。 革新的な環境浄化技術、省エネルギー技術、資源循環技術への社会的要請はこれまでになく高まっています。 また、人間の健康、健全な環境をどのように評価するのかについても、本コースが答えを出さなければなりません。

高い倫理観と豊かな創造性を持つ、グローバル人材を育成。

環境問題は複雑化と広域化を続けており、絵空事ではない循環型社会システムの構築と実践が急務となっています。 環境問題が内包する公共性は君たちの倫理観を、国境を超える多様な問題は君たちの国際性を否応なしに磨きます。 様々なスケールで問題を洞察し、国際的な舞台で推進力を発揮できる人材の育成を本コースでは目指しています。

学生の声

地球のお医者さんになろう!

平野 誠也
環境社会工学科 衛生環境工学コース3年
(攻玉社高等学校出身)

環境問題で苦しみ、命を落とす人が世界中にたくさんいる現状を自分で変えたいと思い、このコースを選びました。ここでは“環境”影響から“生(いのち)”を“衛る(まもる)”ための工学を学べます。つまり「地球のお医者さん」になるための勉強で、扱うテーマも物理学、生物学、化学、医学、統計学……と多岐に渡り、座学のみならずプレゼン等の技術的な指導も受けることができます。誰もが心躍る研究テーマを見つけられることを約束します!。

大学院生の声

生活に欠かせない 「水道水」を安全に

秋山 恵美
大学院工学院 環境創生工学専攻
修士課程1年

水道水は飲むだけでなく、料理やお風呂など多様な使われ方をしています。私たちは、口から摂取する、蒸発したものを吸う、皮膚から吸収するなどして水道水を体内に取り込んでいます。だからこそ、その安全には特に注意を払わなくてはなりません。私は、水道水中の様々な物質の含有量と体内への摂取量の相関関係を調べる研究をしています。水道水の水質基準を決めるために役立つ研究なので、非常にやりがいを感じています。

こんな人におすすめ

環境問題の解決へより直接的に貢献したい、関わる仕事に就きたいと希望している人に最適なコースです。環境問題の研究では、広い分野の先端技術と知識を高度に統合する必要があります。知的好奇心の旺盛な人、異分野横断研究を推進する行動力のある人を歓迎します。行政他の立場で公共のために働きたいと願っている人。国際的に活躍してみたいという夢を持っている人。最先端の科学を応用した新技術を開発したいという熱意のある人。異分野・異文化の人々と積極的に交わり、環境問題の解決に新しい道筋をつける意欲のある人。新しい社会の枠組みを提案したいという「大志」を抱いている人。きっと、我々のコースで良い出会いが待っています。

カリキュラムの特徴

環境問題の主対象となる水・エネルギー・廃棄物・大気などの各論を学びます。

これだけ広い環境問題領域を横断的かつ体系的に学べる教育機関は、国内外を見渡しても北海道大学衛生環境工学コースだけです。各論の学習に先立ち、問題を工学的に取り扱うための道具となる基礎科目を厳選して2年次に開講しています。3年次からは環境問題各論の講義が始まるとともに実験が必修科目となっています。実験は、基礎分析手法の習得および環境問題各論で学んだ事象の体感を目的としています。各種演習科目を充実させているのもカリキュラムの特徴となっています。4年次の卒業研究では、環境問題を世界最先端の技術を応用して解決・解明するための研究手法を身につけます。プレゼンテーション能力、英語運用能力の重要性は我々の分野では特に高まっており、卒業研究ではこれらの能力向上を目的とした指導が行われます。

衛生環境工学コース カリキュラム

1年次(総合教育部)
全学教育科目
●教養科目(文学、芸術、歴史等) ●外国語科目 ●基礎科目(数学、物理、化学、生物) ●情報学 など
2年次
学科共通科目・コース専門科目
●環境工学序論 ●環境生理学 ●環境毒性学 ●微生物工学 ●環境物理 ●環境統計学 ●環境モデリング ●流体工学I ●水文学 ●反応工学 ●分離工学 ●数理計算演習 ●生物工学概論 など
3年次
コース専門科目
●上水工学 ●下水工学 ●分析化学 ●熱工学I・Ⅱ ●水環境保全工学 ●人間環境計画学 ●都市エネルギーシステム工学 ●環境システム工学 ●気象学 ●大気保全工学 ●環境リスク解析学 ●廃棄物管理工学 ●廃棄物処理工学 ●環境工学実験I・Ⅱ・Ⅲ ●環境化学演習 など
4年次
コース専門科目
●卒業研究 など
修士課程・博士後期課程
大学院工学院空間性能システム専攻
●建築環境計画特論 ●構造性能設計特論 ●室内気候学特論 ●環境人間工学特論 ●環境行動デザイン特論 ●建築環境設計特論 ●環境システム工学特論  ●環境エネルギー工学特論 ●都市環境気候学特論 ●空間設計インターンシップ ●空間性能システム特別演習(修士課程) ●空間性能システム特別研究(博士期課程) など
大学院工学院環境創生工学専攻
●水環境施設工学特論 ●排水処理・再生工学特論 ●水・物質循環工学特論 ●環境微生物工学特論 ●水質化学特論 ●大気環境工学特論 ●大気環境解析特論 ●廃棄物処理工学特論 ●廃棄物管理計画特論 ●リサイクルシステム特論 ●環境創生工学特別演習(修士課程) ●環境創生工学特別研究(博士後期課程) など

卒業生からのメッセージ

環境問題を根本からなんとかしたい。

青地 絢さん
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課
2015年3月 工学部社会工学科 衛生環境工学コース 卒業
2015年4月 環境省入省

その思いから、私は衛生環境工学コースに入り、現在は環境省に勤めています。現在私は、災害廃棄物の処理に関わる仕事をしています。東日本大震災では大量の災害廃棄物が出ました。 東日本大震災以降も、平成25年伊豆大島土砂災害、平成26年広島土砂災害、平成27年関東・東北豪雨と毎年のように大量の災害廃棄物が発生する災害が発生しています。災害廃棄物は放置しておくと悪臭や害虫発生の原因となり、また自然発火して火災を招く恐れがあります。復旧・復興の妨げにもなるため、早期に処理することが求められますが、早く処理できても環境影響が出てはいけません。 当たり前ですが、災害廃棄物は分別されていません。それを、適正かつ円滑・迅速に処理するために、現地へ専門家を派遣したり災害廃棄物処理の際の留意事項について助言を行ったりと必要な支援を行っています。環境問題の根本から原因を絶つということは、人間側の視点に立ち、工学のアプローチからでないと不可能だと私は考えています。様々な分野が複雑に絡み合う環境問題においては、衛生環境工学コースで広く環境問題を学べたことはとてもよかったと思っています。 進路等々悩むことが多いと思いますが、いろいろな人の話を聞いて、よく考えよく悩み、後悔しない学生生活を送ってください。

卒業後の進路

本コースにおいて学ぶ対象は幅広いため、卒業後の進路においても幅広い選択肢があります。卒業生は、環境浄化技術を開発する技術者、環境施設・設備を 計画・設計する技術者、国家公務員・地方公務員など環境行政の担い手、大学や研究所などの教育・研究職、その他さまざまな業種で環境問題を解決する技術者として活躍しています。

取得可能な資格

■高等学校教諭一種免許状(理科・工業)
■甲種消防設備士(受験資格)
■建設機械施工管理技士(受験資格)
■土木施工管理技士(受験資格)
■建築施工管理技士(受験資格)
■管工事施工管理技士(受験資格)
※資格の取得には指定科目の修得や、卒業後に実務経験が必要なものもあります。

産業別就職状況

※産業別就職状況・主な就職先は、2015年3月卒業者・大学院修了者を集計したもの。

主な就職先(50音順)

●アイシン精機 ●IHI ●大林組 ●OST札幌 ●川崎重工 ●環境省 ●北広島市 ●栗田工業 ●建設技術研究所 ●札幌市 ●三機工業 ●清水建設 ●神鋼環境ソリューション ●水ing ●住友重機械工業 ●双日 ●タクマ ●中部電力 ●帝人 ●東京ガス ●東京都 ●トヨタ自動車 ●日水コン ●浜松ホトニクス ●日立製作所 ●富士通エフ・アイ・ピー ●富士フイルムグローバル  グラフィックシステムズ ●北陸電力 ●北海道 ●北海道ガス ●北海道大学 ●三浦工業 ●三井化学 ●三菱重工環境化学  エンジニアリング(株) ●三菱重工業 ●三菱総合研究所 ●明電舎 ●横浜市