情報理工学コース

(「北海道大学工学部のすべて 2021-2022」より抜粋)

Introduction

その手で,コンピュータの地平を切り拓こう。

これからのコンピュータには,表面的な便利さだけでなく,真に人間を豊かにする理論や技術が欠かせない。
人間を超える人工知能をはじめとするる,最先端の情報技術を究めよう。。

人を豊かにする情報システムとサービスの時代。

コンピュータ,インターネット,ソーシャルメディア,人工知能,ロボット...。 情報システムは,人と人,人と機械,機械と機械が,知識を共有し仕事を分担する方法を変革しています。 それを支えるハードウェアとソフトウェアを創出し,人を豊かにする情報サービスとして提供する技術は重要性を増すばかりです。

基礎と応用を学び,国際的に活躍できる人材に。

本コースでは,特にソフトウェアと情報サービスを中心に,情報の科学(理学)・技術(工学)の基礎と応用を学び,国際的に活躍できる人材をめざします。 理学的な科目では,専門分化した情報科学の膨大な知識を体系的に理解できます。 工学的な科目では,新たな価値を創造するための革新技術を身に付けます。

カリキュラムの特徴

基礎からアプリまで,ソフトウェアと情報サービスのすべてを学ぶ。

カリキュラムは4つの層(グループ)からなります。最初の層は,情報とコンピュータの基礎理論です。 残りは情報システムを設計するときの区別で,ベース層,ミドル層,アプリ層です。 ベース層は,プログラミングやデータ構造など,ソフトウェアの基礎です。ミドル層は,情報メディアやネットワークなど,基礎と応用を橋渡しするものです。 アプリ層は,人工知能やロボットなど,高度な応用と情報サービスを構築します。

コース カリキュラム

1年次 (総合教育部)

【全学教育科目】
●教養科目(文学,芸術,歴史等) ●外国語科目 ●基礎科目(数学,物理,化学,生物) ●情報学 など

2年次

【学科共通科目・コース専門科目】
●計算機プログラミングI・II ●計算機プログラミング演習 ●コンピュータ工学 ●情報理工学入門 ●コンピュータシステム ●ネットワークとクラウド ●情報理論 ●情報数学 ●情報理工学演習I など

3年次

【コース専門科目】
●人工知能 ●人工生命と進化型計算 ●データマイニングと機械学習 ●情報代数とオートマトン ●情報理工学実験I・II ●ロボットとインタラクティブシステム ●情報セキュリティ ●ソフトウェア工学 ●計算理論 ●データベースとWeb インテリジェンス ●プログラム理論と言語 ●メディアコンテンツ工学 ●データサイエンス ●メディア処理工学 ●アルゴリズムとデータ構造 ●数値の表現と計算 など

4年次

【コース専門科目】
●卒業研究 ●科学技術英語演習 など

大学院情報科学院 情報科学専攻 情報理工学コース

【修士課程・博士後期課程】
●知能ソフトウェア特論 ●情報数理学特論 ●自律系工学特論 ●情報認知学特論 ●調和系工学特論 ●知能情報学特論 ●ユーマンコンピュータインタラクション特論 ●情報解析学特論 ●大規模知識処理特論 ●ハイパフォーマンスコンピューティング特論 ●知識ベース特論 ●情報システム設計学特論 ●情報知識ネットワーク特論 ●先端ネットワーク特論 ●アルゴリズム特論 ●先端データ科学特論 など

学生の声

IT技術の基礎から応用まで学んだその先に

本コースでは,情報代数やコンピュータ工学,アルゴリズムのような基礎的な理論を学ぶ講義から,機械学習や仮想現実, 拡張現実といった応用的実用的なものを学ぶことが出来る講義まで,幅広い層の科目が開講されています。 基本と応用の両方を学ぶことで,新時代に必要な,自由で柔軟な技術的発想が可能となります。 私はこのような発想の元,拡張現実などの最先端の研究をしたいと思い,本コースに進みました。 新時代の創り方を本コースで学んでみませんか。

鈴木 湧登
情報エレクトロニクス学科 情報理工学コース4年 (栃木県立宇都宮高等学校出身)

大学院生の声

日常生活で感じた不便を研究テーマに

情報科学は人々の生活と密接に関わっているため,日常生活において不便だと感じていることをそのまま研究テーマにすることができます。 例えば,私は「情報をより速く,正確に手に入れたい」という思いから,文書データを対象とした情報検索に関する研究に興味を持ちました。 現在は,論文からの化学反応プロセスの自動抽出に関する研究を行なっています。 自動抽出した情報があれば,人間が論文を読まずに化学反応を再現することが可能になります。

町 光二郎
大学院情報科学院 情報科学専攻 情報理工学コース 修士課程2年(北海道帯広柏葉高等学校出身)

卒業生からのメッセージ

企業などで運用中のシステムを分析する専門家として現状の解析結果や今後の改善案をご提供しています

現在私は,現場でシステム構築をするSEの後方支援をする部署に所属し,お客様が実際に運用しているシステムのアプリケーション(プログラムソース)資産を分析して結果をまとめ,ご説明するサービスの提供を担当しています。 数十年使われ続けて複雑化し,全体構造が分からないシステムをどう変えていけば良いか分からず悩まれているお客様も多くいます。 その様な問題に対して専門家として分析結果を可視化し,今後の方向性についてお話ができ,喜んで頂けるのはとても嬉しいです。 今やシステムを扱わない企業はほぼ無く,将来どの様な仕事に就いたとしても情報エレクトロニクス分野を体系的に学んだ経験はきっと役立ちます。 少しでもこの分野に興味があれば,ぜひ飛び込んでみてください。


仕事中の様子
遠藤 友美さん
富士通株式会社グローバルSI技術本部
アプリケーションマネジメント事業部
グローバルオファリング部 システムエンジニア(SE) ※取材当時の所属
2012年3月 工学部情報エレクトロニクス学科コンピュータサイエンスコース卒業
2014年3月 大学院情報科学研究科 コンピュータサイエンス専攻 修士課程 修了

こんな人におすすめ

人と対話し,人を理解するコンピュータやロボットに興味がある人。 クラウドや情報セキュリティに詳しいコンピュータのプロを目指したい人。 生物のように学びつつ進化する人工知能や人工生命のソフトウェアに憧れる人。 地球上に分散された大量のモノとコト(ビッグデータ)から情報を認識して有益な知識を発見する方法を探求したい人。 好きなアニメキャラクターのイラストをソーシャルメディアから自動収集するなどの情報サービスを開発して起業したい人。 とにかくまずは情報理工学を学んでおきたい人。 こういう人はみな歓迎です。

研究室

進路・資格

卒業後の進路

総合IT技術産業,自動車産業,エネルギー基幹産業などの幅広い分野において,実践的な研究開発を担う情報技術者を数多く輩出しています。 電機メーカーや情報処理産業を中心に多くの企業からの求人があり,特に,ソフトウェア産業,情報サービス業,ネットワーク応用産業, 先端情報機器および社会基盤を構成する総合情報システムの分野における研究職・開発職への就職に強みを持っています。 また,次世代の情報技術の研究・教育を行う民間企業大学や研究機関等において,研究面で世界をリードする人材も多く輩出しています。

取得可能な資格

■高等学校教諭一種免許状(数学・理科・情報)
■甲種消防設備士(受験資格)

※資格の取得には指定科目の修得が必要なものもあります。

産業別就職状況

※産業別就職状況・主な就職先は,2021年3月卒業者・大学院修了者を集計したもの。

主な就職先

●アクセンチュア ●アクロクエストテクノロジー ●アジェンダ ●NTTコミュニケーションズ ●NTTコムウェア ●NTTデータ ●グリー ●KDDI ●コーエーテクモホールディングス ●システナ ●チームラボ ●TIS ●東京大学 ●ドコモ・システムズ ●東レ ●日鉄ソリューションズ ●日本アイビーエム・ソリューション・サービス ●日本総合研究所 ●日本電信電話NTT研究所 ●野村総合研究所 ●パナソニック ●ハル研究所 ●ピー・シー・エー ●ビー・ユー・ジーDMG森精機 ●ビット・エイ ●富士通 ●北陸コンピュータ・サービス ●北海道ガス●北海道電力 ●ヤフー ●LINE ●yep

(50音順)

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