機械システムコース

Introduction

進化する工学で、人類のフィールドを拓き続けよう。

新たな資源や未知の可能性を求めて研究が進む、環境・エネルギー工学や宇宙工学などの先端工学。
人類があたりまえに宇宙で生活する日は、そう遠くないのかもしれない。

環境・エネルギー工学や宇宙工学などの新領域へ。

機械工学と原子工学を基盤として、制御工学、量子力学や情報処理・電子工学などを応用し、エネルギーおよび宇宙機器などの大規模で高度な機械システムの先端産業分野で活躍する技術者や研究者を育成します。 また、バイオ、ナノ・マイクロ、環境等の新領域で活躍できる人材の育成も目標としています。

新しいメカニズムを創出する能力とセンスを養う。

熱工学、流体力学や原子物理などの基礎知識を習得するとともに、科学技術の発展に対応できるようにするため、従来の機械工学の範疇を超えた、新領域に対応するための基礎的知識に関する教育を充実させています。 また、学生自身の発想で課題解決を行う創成型教育、先端研究を体験する卒業研究にも力を注いでいます。

カリキュラムの特徴

社会に貢献する機械システムと新技術を創造する。

機械情報コースと機械システムコースには、カリキュラム上も多くの共通点があります。 機械システムコース専門科目として、「環境」「エネルギー」「宇宙工学」により重点を置いていますが、他方のコースの講義も聴講可能です。 両コース共通の科目は、各コースの専門科目を理解するうえで必要な機械知能工学の基礎科目を系統的に習得できるよう構成。 大学院進学時には、コースには関係なく志望による専攻の選択が可能です。

※R8年度4月入学者からは、コースが「機械・宇宙航空工学コース」と「量子エネルギー医工学コース」に改編されます。

コース カリキュラム

1年次 (総合教育部)

【全学教育科目】
●教養科目(文学,芸術,歴史等) ●外国語科目 ●基礎科目(数学,物理,化学,生物) ●情報学 など

2年次

【学科共通科目・コース専門科目】
●機械知能工学入門 ●工業倫理 ●コンピュータ演習 ●設計工学 ●CAD・CAM演習 ●計測工学実験 ●応用数学Ⅰ・Ⅱ ●電磁気学 ●量子力学 ●機械力学 ●材料力学Ⅰ ●熱力学Ⅰ ●流体力学Ⅰ ●環境エネルギー工学 ●安全工学 など

3年次

【コース専門科目】
●設計演習Ⅰ・Ⅱ ●ラボラトリーセミナー ●工業英語演習 ●材料科学 ●熱力学Ⅱ ●流体力学Ⅱ ●伝熱工学Ⅰ・Ⅱ ●制御工学Ⅰ ●電気・電子回路 ●メカトロニクス実習 ●原子物理 ●プラズマ物理 ●原子炉工学 ●統計力学 ●流体工学 ●燃焼学 など

4年次

【コース専門科目】
●卒業論文 など

大学院工学院

機械宇宙工学専攻
【修士課程・博士後期課程】
●宇宙材料学特論 ●宇宙輸送工学特論 ●計算固体力学特論 ●人工衛星設計特論 ●分子流体力学特論 など
人間機械システムデザイン専攻
【修士課程・博士後期課程】
●構造力学特論 ●生体熱工学特論 ●メディカルデバイス・マテリアル特論 ●循環系バイオメカニクス特論 など
エネルギー環境システム専攻
【修士課程・博士後期課程】
●流体エネルギー工学特論 ●原子炉工学特論 ●原子炉物理特論 ●沸騰・二相流特論 など
量子理工学専攻
【修士課程・博士後期課程】
●画像工学特論 ●量子ビーム材料物性特論 など

学部生の声

将来に役立つ学び

私は高校物理が好きでこの学科に来ることを決めました。 授業では、高校では習わなかった物理現象の原理や基礎を教わることができ、より理解が深まりました。 具体的には、原子物理、電気・電子回路、伝熱工学、機械力学などがあります。 また、実際に機械の一部の設計図をパソコンを用いて書いたりもします。 さらに、実習では機械加工を自分たちで行うことができました。 そのため、機械の設計に興味がある人にはこの学科は最適だと思います。

熊谷 萌花
機械知能工学科 機械システムコース4年 (北海高等学校出身)

大学院生の声

最先端の研究に触れながら学ぶ

私は人工衛星の熱設計に関する研究を行っています。 研究室には宇宙機の熱シミュレーション環境や宇宙環境を模擬できる実験設備があり、経験豊富な先生方からの指導を受けながら最先端の研究に携わることができます。 大学院に入り、学部時代に学んだ専門知識を活かして試行錯誤を繰り返し、世にない新たな知見を見つけていけるおもしろさを感じています。 また、講義はロケットから医工学まで幅広い専門科目が用意されており、自身の興味や専門に合わて学んでいくことができる点も魅力です。

石川 航希
大学院工学院 人間機械システムデザイン専攻 修士課程2年 (愛知県立一宮高等学校出身)

卒業生からのメッセージ

当たり前を変える新しい力

修士課程修了後、三菱重工業株式会社のエネルギー環境ドメインに配属されました。 三菱重工業は、船舶・エネルギー産業・航空機・ロケットエンジンなど多様な製品を扱う重工業メーカーです。 私が配属された部署では原子力発電所の安全設計を行っており、原発の安全性向上のために日夜業務に励んでいます。 2011年3月11日に発生した東日本大震災を発端とした福島第一原子力発電所事故以降、世界を取り巻くエネルギー産業は大きく変化してきました。 原子力のみならずさまざまな分野で「今まで当たり前だったこと」が大きく見直され、日々新しい発見がなされています。 機械知能工学科では、機械・宇宙・エネルギーなど幅広い分野において最先端かつ独創的な研究が行われています。 私が学生時代に学んだことも現在の業務に活かされており、その知識を元に新しい技術の開発に取り組んでいます。 皆さんがこれから北大で学ぶであろう多くの知識や経験が、当たり前を変える‘新しい力’となり、より良い社会を実現するための糧となることを期待しています。

佐久間 渉さん
三菱重工業株式会社
エネルギー・環境ドメイン 原子力事業部
2011年3月 工学部 機械知能工学科 卒業
2013年3月 大学院工学院 エネルギー環境システム専攻 修士課程 修了

こんな人におすすめ

今まさに私たちはエネルギーの枯渇と地球環境問題という非常に大きな課題に直面しています。 こうした大きなテーマにチャレンジし、北大のフロンティア精神を存分に発揮したい人におすすめです。 本コースでは、さまざまな分野において、「木を見て、しかも森までも十分に見通せる」ような総合的な視野を持って活躍できるリーダーの養成を目指しています。 自動車、航空宇宙、原子力等の分野に興味がある人はもちろん、経営工学的なセンスを磨きたい人にもおすすめです。

研究室

進路・資格

卒業後の進路

航空・宇宙、自動車、原子力、電気機器、製鋼・素材産業、精密機器、食品、繊維、化学、石油、プラントエンジニアリング等の製造業のほか、運輸・通信サービス、電力・ガス等のエネルギー企業で活躍しています。 最近は、コンピュータ、メカトロニクス、宇宙機器などの電子機器・情報関連産業や運輸・通信サービス産業への就職も多くなってきています。 これらの分野において、開発設計製造、研究、企画、管理等の中枢的部分において活躍しています。教育および研究公務員へ進む者も多数います。

取得可能な資格

■高等学校教諭一種免許状(理科・工業)
■甲種消防設備士(受験資格)
■建設機械施工管理技士(受験資格)
■建築施工管理技士(受験資格)
■電気工事施工管理技士(受験資格)
■管工事施工管理技士(受験資格)

※資格の取得には指定科目の修得や,卒業後に実務経験が必要なものもあります。

産業別就職状況

※産業別就職状況・主な就職先は、2025年3月卒業者・大学院修了者を集計したもの。

主な就職先

●IHI ●アーキテックス ●いすゞ自動車 ●AGC ●エスユーエス ●川崎重工業 ●カワサキモータース ●関西電力 ●京セラ ●クボタ ●JFEエンジニアリング ●鉄道総合技術研究所 ●東京ガス ●東京女子医科大学 ●東京精密 ●東芝 ●東芝エネルギーシステムズ ●トヨタ自動車 ●日揮 ●日揮グローバル ●日本航空 ●パナソニック エナジー ●日立製作所 ●日立建機 ●日立ハイテク ●PwCコンサルティング ●富士フイルム ●北海道ガス ●本田技研工業 ●三菱重工業 ●三菱地所 ●三菱電機 ●ミネベアミツミ ●村田製作所 ●安川電機

(50音順)

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(「北海道大学工学部のすべて 2025-2026」より抜粋)