工学部長からのメッセージ

工学部長 幅﨑浩樹

工学部長 幅﨑 浩樹

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「未来社会を創造する工学」

北海道大学工学部のホームページへようこそ!

北海道大学工学部は農学部,医学部に続く3番目の学部として1924年に創設されています。 当時の土木工学科,鉱山工学科,機械工学科,電気工学科の4学科から現在の応用理工系学科,情報エレクトロニクス学科,機械知能工学科,環境社会工学科の4学科15コースへと拡大し,来年の2024年に100年を迎える歴史の中で,多くの優れた工学研究者,技術者を輩出してきております。北海道大学の基本理念である「フロンティア精神」「国際性の涵養」「全人教育」「実学の重視」のもとに,工学部では鈴木章先生のノーベル化学賞を代表とする世界に誇るフロンティア研究と北海道の優れた環境を生かしたフィールド研究に特色をもつ工学研究を通して,グローバルに活躍する次世代のエンジニアを育成することを使命をしています。

18世紀の産業革命以降,科学技術は飛躍的に進歩し,特に現代においてはICT (Information Communication Technology), AI (Artificial Intelligence), IoT (Internet of Thing)などの進展によって,産業・経済・社会の構造が大きくそして加速度的に変化しています。一方,エネルギー危機,地球規模での気候変動,大規模自然災害,Covid-19をはじめとする感染症,マイクロプラスチックスによる海洋汚染など,世界規模での複雑な課題の解決も求められています。 新たな価値を生み,豊かで持続可能な未来社会を創造する工学人材が求められている時代であるといえます。

このような社会の変革期に対応できる工学人材の育成のために,工学部では各コースでの専門教育を通しての専門分野を深く学ぶとともに,15コースにまたがる工学分野を横断的に学修できるカリキュラムを整備しています。 また,北海道大学が誇る,国際的な感性を持った豊かな人間性をはぐくむ「新渡戸カレッジ」教育プログラム,海外の大学の学生とともに学ぶHIS (Hokkaido Summer Institute)やLS (Learning Sattellite),起業家精神を持った人材育成のためのアントレプレーナーシップ教育プログラムなど,専門分野以外で将来必要となるスキルなどを多面的に学修できる環境が整備されています。 工学部でも独自の海外インターンシッププログラムや知財・守秘義務教育などの実践的プログラムを整備しています。

2024年に迎える工学部100周年の記念事業として,社会が求める多様な工学人材を育成するための事業も計画しております。 工学部同窓生や民間企業の皆様の協力を得ながら “未来社会を創造する工学人材」の育成に工学部は一層精進してまいります。