大学院工学院は、本学が掲げる4つの基本理念の下、学問の継承と創造を通じて、工学分野の基礎的素養と高度な専門的素養を身に付けた、国際化、科学技術の高度化、学際化等に対応できる多様な知識、判断力及び実務対応能力を持つ人材の育成を教育目標としています。
大学院工学院では、この目標とする人材像に求められる具体的な能力(学位授与水準)を修士課程と博士後期課程において専攻ごとに定め、当該能力を身につけ、かつ所定の単位を修得し、学位論文または特定の課題についての研究の成果の審査及び試験に合格した者に修士または博士の学位を授与します。
応用物理学専攻では、21世紀の科学技術を担う新たな分野で独創的かつ総合的な研究・開発を行うことのできる広い視野と柔軟な考えを持ち、国際的に通用する人材の育成を目指しています。次の能力を持つと認められる学生に対し、修士または博士の学位を授与します。
材料科学専攻では、工学院の教育目標に基づき、科学技術の重点項目であるナノテクノロジー・材料、環境、エネルギーの進展に寄与するため、主要材料である金属系・セラミック系材料の高機能化、長寿命化、リサイクルを視野に入れた低環境負荷材料・高効率エネルギー材料等の開発・創製に関する国際レベルの研究開発に参画し、かつ自立的に活躍できる人材の育成を目標としています。次の能力を修得したと認められる者に対し、修士または博士の学位を授与します。
機械宇宙工学専攻では、工学院の教育目標に基づき、極限環境における機械物理現象の探求を通して基幹産業である機械工業の発展に貢献し、宇宙輸送系の開発・宇宙環境の産業利用を通じて宇宙フロンティア開拓の一翼を担う、機械宇宙工学の創造とこれに必要な工学の研究開発ができる人材の育成を目標としており、次の能力を持つと認められる者に対し、修士または博士の学位を授与します。
人間機械システムデザイン専攻では、工学院の教育目標に基づき、高度な人間中心型社会の到来を見据え、人間の行動・生活・健康を支援し、その自由度を最大限発揮させる人間機械システムの創造とこれに必要な工学の研究開発ができる人材の育成を目標としており、次の能力を持つと認められる者に対し、修士または博士の学位を授与します。
エネルギー環境システム専攻では、工学院の教育目標に基づき、環境負荷を配慮しつつエネルギーを最大限に有効活用する社会の実現に貢献する人材の育成を目標としており、次の能力を持つと認められる者に対し、修士または博士の学位を授与します。
量子理工学専攻では工学院の教育目標に基づき、物質・生命・医療科学や産業基盤技術など新しい科学技術の発展に必須のものとなってきている量子ビームおよびプラズマの利用に必要な工学の研究開発ができる人材の育成を目標としており、次の能力を持つと認められる者に対し、修士または博士の学位を授与します。
環境フィールド工学専攻では、工学院の教育目標に基づき、人類への脅威である地球環境問題や自然災害に関わる諸問題についてその実態を学び、現象を把握するための各種野外調査技術、広域計測・評価技術、動態解析・数値シミュレーション技術などを学ぶことによって、環境や災害に関わる諸問題の解決方法を自ら提案することができる技術者、研究者の育成を目的としており、次の能力を持つと認められる者に対し、修士または博士の学位を授与します。
北方圏環境政策工学専攻では、工学院の教育目標に基づき、人間の安全で快適かつ充実した社会活動の営みに不可欠な空間・環境の創成を図るため、複雑な環境社会問題において住民合意形成を図りながら、システム工学的・社会経済的な手法も導入し、幅広い視野から問題を解決する能力を持つ人材の育成を目的としており、次の能力を持つと認められる者に対し、修士または博士の学位を授与します。
建築都市空間デザイン専攻は、人間的・持続的生活環境を目指した建築都市空間の新しい計画・デザインに関する「観」・「論」・「術」の開発を、独創的かつ総合的に行うことができ、安全機構の構築技術やデザイン能力を身につけた人材の育成を目標としています。この目標にしたがい、修士・博士の学位は、次の能力を持つと認められる者に対して授与します。
本専攻が目指すポリシーは人間環境を中心とした空間性能の高度化理論の開発と技術の創造であり、建築空間及び地域空間に付与される性能と、これらの性能を発現するシステムに関する問題提起能力及び問題解決能力を身につけ、自然環境との共生を踏まえた独創的かつ総合的な思索能力を育成することです。また、これらの空間性能システムに関し、様々な条件下で現れる物理現象の解明と制御技術の開発、及びその結果を活かした空間性能システムの設計・構築への応用能力を育成します。
環境創生工学専攻では、工学院の教育目標に基づき、環境を保全し、水・大気・物質(廃棄物)の健全な循環と代謝、安全かつ快適な生活空間を創造し、持続型社会システムを構築するために必要不可欠な専門能力を備え、専門業務、技術システム開発研究に携わることのできる高度専門職業人の育成を目指す。
環境循環システム専攻では、工学院の教育目標に基づき、限られた天然資源を有効利用しながら環境と調和した社会を作るために、開発・生産からリサイクル・廃棄処分まで、資源循環システム全般に関して高い専門性を持った技術者・研究者を育成します。地球・人類の誕生から未来、原子・分子から惑星レベルに至る幅広いスケールで科学的に思考し、政治・経済なども考慮しながら問題の解決に寄与できる人材を育成することを目的としており、次の能力を持つと認められる学生に対し、修士または博士の学位を授与します。
資源工学に関する広範な知識に加えて,政治・経済などの制約条件を考慮できる能力や高い国際性を兼ね備えたエキスパート育成を目的とすることから,次の能力を持つと認められる学生に対し,修士の学位を授与します。