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方法

 英語が一向にうまくならないので方法が良くないのでしょうが、以下のような方法で行っています。
 Listening
 リスニングを強化したければ、聞くのが良いと思います。スピーキングを鍛えたければ口から出さないとダメだと思います。長時間英語を聞いて耳が慣れてきても、「読めるし聞き取れる単語なのに、いざ自分が喋る段になると頭の中に浮かび上がってこない」という経験をしています。
 リスニング強化のために、通勤時間にiPodで英語を聞いています。延々と聞きます。この時、次々と新しいものを聞くより、同じものを延々と繰り返し聞く方が良い気がします。一つの音源は5分程度(それ以下)にしています。
 Speaking
 スピーキング強化は、通勤時間には口から音声を出せませんので、家で机に座って行います。これには必ずスクリプトがあるものを使います。リスニング強化のために何十回も聞いた音源を使います。まずは聞きながら・スクリプトを見ながら喋ります。全くついていけません。次にスクリプトを見ながら・聞かずに喋ります。次にまた聞きながら・スクリプトを見ながら喋ります。前より少しはマシにしゃべれます。再度スクリプトを見ながら・聞かずに喋ります。これを延々と繰り返します。繰り返す分量は(今は)1分程度にしています。
 これと並行してシャドーイングをしています。シャドーイングとは、英語を聞きながら(音声を止めずに)プロソディー(イントネーション、アクセント、発音、ストレス、間の取り方など)を真似る練習のことです(瀧澤)。
 このような方法でも「読めるし聞き取れる単語なのに、いざ自分が喋る段になると頭の中に浮かび上がってこない」という状態は変わりません。最近気がついたのは「自分が話したい事(表現)を英語にする練習が必要なのではないか」という事です。英語を聴いていると、聴き易い人、聴きにくい人、がいます。そもそも発音が聴きにくいという場合があります。もう一つ、付き合いが長い人の英語は聴き取り易いと感じます。おそらく、同じことを言うにも、人によって使う単語、フレーズが異なり、それぞれが自分の言い易い言い回しで英語を話しているのだと思います。ここから分かる事は、自分も言い易い言い回しを身につければ良いという事です。これには、英語で日記を書くというは良いと思います。また、英語を話していてうまく言えなかった事は、忘れないうちに後で英作文をしてみると良いでしょう。以下のwritingにもありますが、英作文は和文英訳はしない方が良いと思います。あくまでも英借文で。これには英辞郎 on the WEBが便利です。
 Reading
 リーディングはひたすら多量の文章を読んで強化します。
 学生の頃、指導教官の先生に「だまされたと思って辞書を使わずに読んでみなさい」と言われ、実行したところ(曖昧にでも意味が分かる単語は辞書を引かない、ワンセンテンスに2、3個分からない単語があっても類推する)、確かに読むのが速くなりました。ただし、分からない・曖昧な単語をそのままにしておくと、意味が間違ったまま記憶に定着し、直すのに困る事がありますので注意が必要です。
 モチベーションを高めるために興味を持って読める文章を選定することが重要です。
 私のReading方法
 修士に入り、本格的に科学英語に触れ始めた頃、以下のような読み方をしていました。これは私独自の方法であり、英文法的には正しくない部分もあるでしょうから、一例として読んでください。
 ①まず、一つの文章に着目し、接続詞関係代名詞があればその接続詞がどこまで続いているのかを判断し、斜線で区切ります。接続詞と関係代名詞は必ず(多分)主語と動詞を含むので、固まりが長くなりがちであり、分けてやると読みやすくなります。必ず主語と動詞を含むので、どこまで続くか分かりやすいとも言えます。
 ②次に、前置詞があればその前置詞がどこまで続いているのかを判断し、カッコでくくります。前置詞のブロックは必ず(多分)名詞を含むのでこれで区切りを判断します。
 後日、同じような方法を推奨している本を見つけました。(科学的な外国語学習法
 Water Chemistry(ISBN:0071202390)中の、かなり長い文章で練習してみましょう。(練習はこちら
 特に英語の教科書は接続詞や関係代名詞が複数入っている複雑な構成の文が出てきますので、この方法は有効でした。(理系のためのサバイバル英語入門
 Writing
 ライティングは他の人の文章をいくつか混ぜる事で文章を作っています。「英作文は英借文」と聞いた事があります。しかし、いつまでも借文ばかりしているとライティング能力はあまり進歩しません。このような状態ではもちろん英語を話せません。
 単語の覚え方
 英語の上達には文法と語彙を習得することが不可欠です。すなわち、英単語の暗記が必要になるわけですが、私はいわゆる単語の暗記は行いません。覚えられた試しが無いからです。ある単語を覚えたければ、その単語が入った文章を丸ごと覚えます。文章は英和辞典のものが短くて文法も正確で良いです。この方が頭に残る気がします。
 英英辞典
を使うことも効果的です。意味が似ている単語でも、微妙に使い方が違う場合があります。英英辞典を引くと明確になると思います。
 
辞書を使うその他のメリット(勉強法)は「英語は絶対、勉強するな!」シリーズでも紹介されています。
 接頭辞・接尾辞で関連づけることも有効です。和英辞典には各単語の最後の部分に接頭辞・接尾辞の説明があります。
 例えば、con-は「共に」という意味の接頭辞です。
 con: 共に、cept: つかむ → 色々な物をひとつかみにまとめ(て考え)る → concept: 概念
 con: 共に、clude: 終わる → conclude: 結論づける
 con: 共に、cur: 走る → 合う → concur(rence) → 一致する
 con: 共に、dense: 濃くする → condense: 濃縮する
 con: 共に、vent(ion): 来る → convention: (共に集まる)会議
 極めてこじつけの感がありますが、丸暗記よりは覚えやすいでしょう。
 con-が出てきたら、その単語は何かが集まった、総合的な意味を持っている、というイメージを持つと、英文が読みやすく(聞きやすく)なると思います。
 注意が必要なのは、concentrate(集中する、濃縮する)のように、conではなく他の語(concentr)から派生した単語もあります。conで始まる全ての単語が「共に」という意味を持っているわけではありません。和英辞典でのチェックが必要です。
 これらの単語から、接頭辞を変えることで新しく単語を覚えることができます。
 pre: 前に、clude: 終わる → preclude: 妨げる(前もってやっておく)
 ad: 〜へ、vent(ure): 来る → adventure: 冒険
 e: 外に、vent: 来る → event: イベント、出来事、事件(外に現れてくる物)
 in: 上に、vent: 来る → invent: 発明(偶然に上に現れてくる)
 これらの方法には、覚えたい単語を無機的に覚えるのではなく、関連のあるものとまとめ有機的に記憶する、という共通点があると言えます。