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分析化学-6
化学反応
①化学反応
化学反応は、反応物どうしの「衝突」と考えると分かりやすい。
部屋に赤のボールと青のボールが一つだけある。これらが高速で飛び回っている。たまに偶然に衝突する。
反応系で反応物が反応を起こし生成物が生成されるという現象は、ボールの衝突に例えると分かりやすい。衝突により、各ボールが歪み、運動エネルギーがボール内の気圧を高めるエネルギーに変換される。
化学反応の場合、十分に衝突し、運動エネルギーが活性化エネルギーよりも高くなれば、生成物が生じる。衝突が不十分であれば、分子のエネルギーは活性化エネルギーよりも高くならず、反応せずにまた互いに遠ざかって行く事となる。
この考え方から、反応速度論1、2が導かれる。
②化学量論
化学反応における量的関係。(「反応物や生成物のモル比」ととらえて良い、と思います。)
順反応と逆反応の速度が等しい状態。すなわち、全ての濃度が変わらず反応が止まって「見える。」
反応速度論より、正反応と逆反応の反応速度が導かれる。平衡の定義「正反応=逆反応」によりこの2式を等号で結び、変形すると平衡定数を導く事ができる。