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分析化学-2

分析化学を学ぶ目的

環境工学における「分析化学」の目的は、環境中のどこに、どのくらい、どのような物質があるか、それらに経時変化はあるか、など調査(測定)することである。このためには、測定に利用される化学反応を理解すること、分析機器の作動原理と使用方法を理解すること、分析により得られた数値(データ)を正しく解釈すること、が必須となる。 以上すべてが分析化学の目的である。
通常、環境汚染が目に見えるほどに顕著である事はまれである。従って、まずは環境問題が発生しているか否かを定期的に測定する必要がある。測定の結果、汚染物質の処理装置が不調になっていたり、不法投棄が起こっていたりして環境問題が発生している(具体的には環境基準値を超えている)場合は、至急、処理や浄化手段を講じて問題を解決しなければならない。

このことから、分析化学は環境問題解決の第一歩である事が分かる。

分析化学は全ての学問分野において使われる、サイエンスの基本スキルである。人文科学であっても、世論調査など、データの採取と分析が必要となる。そのため、分析化学はノーベル賞と関連が深い。