今年、創立100周年を迎えた北海道大学工学部。その記念事業の一環として、工学系の同窓生、現役学生、教職員が世代を超えて交流できる空間「SDGsオアシス」が誕生しました。9月17日(火)、オープニングセレモニーが開催され、学生、教職員と来賓の方々、約60名が参加しました。
工学部のフロンティア応用科学研究棟1階に完成した「SDGsオアシス」は、横の壁一面に展示棚があり、工学部にある全15コースの研究内容を紹介する映像、パネル、模型などが展示されています。内装には北海道産の木材が使われ、テーブルと椅子も北海道産の家具。学生達が行き交う様子を眺め、心地良い風を感じながらくつろぐことができるテラスもあり、居心地の良い空間となっています。正面の壁は一面ホワイトボードになっており、スクリーンもあるので研究会など多目的に活用できます。
セレモニーではテープカットに先立ち、幅﨑浩樹 工学研究院長から、「SDGsオアシスは、工学部を発信する場にするとともに、様々な分野の方が研究室の枠を超えて交流し、イノベーティブなアイディアが生まれる場にもしたいと思っています。皆様から親しまれて、幅広く活用していただけることを願っています」と、挨拶がありました。
つづいて、前工学研究院長で、設計にも携わった瀬戸口 剛 理事・副学長が「国内外からお客さんを招いたときに、工学部の歴史やそれぞれ特徴ある15コースが最先端の研究で活躍していることをぜひ紹介したいと思い、こういう場を設計させていただきました。札幌キャンパスの中心部にあり、異分野の方や学部の若い方々との交流の場としても最適です」と思いを語りました。
また、宮永喜一 工学部同窓会理事長(公立千歳科学技術大学 理事長・学長)からは、創立100周年にも触れながら祝辞が述べられました。
テープカット後は内覧会が行われ、参加者たちが各コースの展示などを見学しながら、コーヒーを片手に交流を楽しみました。
【文:工学研究院 学術主任専門職 川本真奈美】