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  • 2025.1.8 お知らせ

資源系教育コンソーシアム(SREC)がオーストラリア クィーンズランド州 ロズ・ベイツ大臣と会談

左からオーストラリア クィーンズランド州政府 マッガーワンCEO、安達 健 駐日北東アジア統括代表、ロズ・ベイツ ファイナンス・貿易・雇用・職業訓練大臣、北海道大学大学院工学研究院 廣吉直樹 教授、大竹 翼 教授

大臣着任後、初来日したオーストラリアのロズ・ベイツ クィーンズランド州ファイナンス・貿易・雇用・職業訓練大臣と資源系教育コンソーシアム(SREC、スレック)との会談が12月2日(月)、ANAインターコンチネンタルホテル東京で行われ、工学研究院からSREC代表の廣吉直樹 教授と共同資源工学専攻長の大竹 翼 教授が出席しました。

SRECは、北海道大学大学院工学院と九州大学大学院工学府が、令和4年(2022年)4月に民間企業や公的機関と連携して設立した組織です。資源系人材育成のための教育システムを強化・充実させることを目的として、学生の海外派遣や企業インターンシップ支援、企業からの専門家を迎えた講義等を実施。また、資源に関する情報共有・アップデートのためのワークショップ・シンポジウム等を随時開催して、関連企業と大学スタッフとの交流強化を図っています。現在、21社の民間企業と、8つの公的機関が参画しており、今後も拡大していく予定です。クィーンズランド州は、設立当初から参画しています。

会談でははじめに廣吉教授がSRECの概要を説明し、産業界からの支援を受け毎年日本からクィーンズランド州にインターンシップ学生を派遣していること、鉱山での研修にとどまらず、企業訪問等を通して幅広いプログラムを実施していることなど人材育成の取り組みを紹介しました。

SRECの概要や学生の海外派遣について説明する廣吉教授(提供:クィーンズランド州政府)

また、安達 健 クィーンズランド州政府駐日北東アジア統括代表は、SRECで取り組んでいる人材育成について「政府、大学、そして産業界で連携したとても優れたプログラムだと思います。鉱山工学分野や資源産業における人材不足、当該分野を扱う大学が減ってきているという点では、両国で共通の課題があると認識し、連携を推進してきました」と話しました。

ベイツ大臣は、「私自身、職業訓練教育を担当する大臣として、熟練した労働力の確保と活用の重要性を感じています。特に鉱山、エネルギー資源も関与している鉱業分野ではより実践的な教育が必要ですのでSRECの取り組みに感謝しています」とした上で、「クィーンズランドにとって留学生は非常に重要であり、経済発展においても大きな要因のひとつとなります。私たちはひきつづき、学生を歓迎します。そして支援を続けたいと思います」と意欲を示しました。

ロズ・ベイツ クィーンズランド州ファイナンス・貿易・雇用・職業訓練大臣(提供:クィーンズランド州政府)

その後も鉱山工学分野における人材育成を中心に出席者たちで活発な意見交換がなされ、今後も連携していくことが双方で確認されました。終始和やかな雰囲気のうちに会談は終了しました。

会談の様子(提供:クィーンズランド州政府)

【工学研究院 広報コーディネーター 川本 真奈美】