お知らせ

札幌西高等学校の1・2年生が工学部を訪問

12月6日(金)、北海道札幌西高等学校の生徒たちが工学部の研究室を訪れました。

この訪問は、これから進路選択をする高校生が大学での学びを体験するために実施され、工学に関心を持つ1年生と2年生、計4名と引率教諭1名が参加しました。

来訪した4名は、応用物理工学コース フォトニクス研究室で、工学研究院 の小林 淳 准教授の講義を受講。

小林准教授は、物理法則の高精度検証を目指し、新たなレーザー冷却手法の開発に取り組んでいます。「レーザー冷却」とは、レーザー光によって原子の運動や内部状態を制御する技術で、原子を絶対零度付近まで冷却したりすることができます。近年、このような技術を用いて量子シミュレーション・量子コンピューター・精密分光・高感度センサーなどの様々な研究が進められています。

講義では、「レーザー冷却で作る極低温気体の世界 北海道で最も寒い気体」というテーマで、図や写真を用いながら、レーザー冷却の原理、レーザー冷却を用いた研究内容について紹介しました。

講義をする工学研究院 応用物理学部門 小林 淳 准教授
講義の様子

参加した生徒たちはメモを取りながら、真剣な表情で小林准教授の説明に耳を傾けていました。

講義受講後は、実験室に移動し、実験装置の見学が行われました。

生徒たちは、小林准教授や研究室の学生たちからレーザー冷却に用いられる実験装置の仕組みや役割に関する解説を聞きました。沢山のケーブルが接続され、ミラーやプリズムなどが配置された装置に見入っていました。

フォトニクス研究室で開発されたレーザー冷却に用いられる実験装置

また、研究室の学生たちと一緒に、進路選択や勉強方法について和やかな雰囲気で会話をする場面も見られました。

見学終了後、参加した2年生は「知らなかったことばかりで、新しい世界が広がりました。楽しかったです。進路を選択する上でも大変参考になりました」と感想を話してくれました。

最後は参加者全員で集合写真

【文:工学系広報室】

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日 時:2024年12月6日(金)
会 場:北海道大学 工学部 応用物理工学コース フォトニクス研究室
参加生徒:北海道札幌西高等学校 1,2年生 4名
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関連リンク

小林准教授の研究紹介記事はこちら↓
[2022年08号]特集01:レーザー冷却技術で目指す基礎物理検証と極低温化学反応

研究室のウェブサイトはこちら↓
大学院工学研究院 応用物理学部門 フォトニクス研究室