工学部における「学生の外国語能力向上に関する取組(外国語能力の到達目標,外国語能力を向上させるために実施する取組)」 及び「学生の国際性を涵養できた実例」

1.学生の外国語能力向上に関する取組

1)外国語能力の到達目標
(現時点で目標を設定している学科・コースについて掲載しています。)

①応用理工系学科 応用物理工学コース

  • 論文執筆能力のうち英語力に関して,先行研究などのお手本を参考にして上達することも可能であると考えられるが, スピーキング,プレゼンテーションについては練習の機会が別にあることが望ましいと考えられる。

②応用理工系学科 応用化学コース

  • 自分の研究分野の専門用語を身に着け,関連する論文が読めるようになること。また英語での発表や講演の大よその内容が理解できるようになること。

③情報エレクトロニクス学科 情報理工学コース

  • 英語による講義・講演会などを有効に活用できるために十分なリスニング能力
  • 英語で自分の研究内容を表現するための論文執筆能力とプレゼンテーション能力

④情報エレクトロニクス学科 電気電子工学コース

  • 英文論文を読み,内容が理解できる。

⑤情報エレクトロニクス学科 生体情報コース

  • 本コースの学生においても,英語におけるスピーキング,プレゼンテーション,論文執筆の各能力の向上は望ましい。 また,それと同時に,日本語の文章作成を含めた一般的な言語を扱う能力を向上させるために,technical writing等の教育を入学直後から早期に実施する必要性を強く感じる。
  • 学生を対象に,実験に関するレポートを英語論文形式(IMRAD文章構成)で記載させるなどによって,英語教育と専門的教育の一部とを連動させ, 専門性の高い英語を応用する能力を向上させる試みも必要であると思われる。

⑥情報エレクトロニクス学科 メディアネットワークコース

  • 専門分野において,専門家間で技術的議論を行えることが到達目標である。

⑦情報エレクトロニクス学科 電気制御システムコース

  • プレゼンテーション・論文執筆能力の向上

⑧機械知能工学科 機械情報コース,機械システムコース

  • 読む力:英語の専門的文献を読むことができるレベル
  • 聞く力および話す力:留学生と物怖じすること無く会話することができるレベル

⑨環境社会工学科 環境工学コース

  • 外国人留学生との日常英会話
  • 専門分野の論文読解能力
  • 英語でのスライド作成とプレゼン能力
  • 英文論文執筆能力

2)外国語能力を向上させるために実施する取組
(現時点で取組を設定している学科・コースについて掲載しています。)

①応用理工系学科 応用物理工学コース

  • 学部においては科学英語演習,応用物理学英文講読など,既存の科目を活用して外国語能力の向上を図る。

②応用理工系学科 応用化学コース

  • コース分属直後の2年生が化学分野における英語表記および英語表現を学ぶことができるように「化学英語」(コース専門科目,授業科目,選択)を提供。

③情報エレクトロニクス学科 情報理工学コース

  • 情報理工学コースには,研究室に所属後に,科学技術英語演習として,英語能力の向上を目的としながら,学術文献に触れるという授業を実施している。

④情報エレクトロニクス学科 生体情報コース

  • 本学で提供されている留学プログラムや海外インターンシップを積極的に学生に推奨する。

⑤情報エレクトロニクス学科 メディアネットワークコース

  • 以下の通り,工学部,情報エレクトロニクス学科における以下の講義や補助と連動し,より実りのあるものとなるように充実を図る。
    -学部3,4年では科学技術英語演習を実施しており,専門分野に関する高度な英語に関する教育を行なっている。
    -CEEDとの連携のもと短期海外留学の奨励などを行なっている。

⑥機械知能工学科 機械情報コース,機械システムコース

  • 留学の促進,大学院で実施されている英語講義を聴講することを奨励する。

⑦環境社会工学科 建築都市コース

  • 必要に応じて専門分野別に,研究室単位で,外国語能力を向上する努力を進める。

⑧環境社会工学科 環境工学コース

  • 各教員が提供する講義や各研究室での取り組みを既に行っている。

例:学部講義での英文論文の読解,学部講義での英語スライドでの講義
  各研究室ゼミでの英語でのプレゼン,質疑応答
  研究活動を通じた英文論文及び専門書の読破,など

2.学生の国際性を涵養できた実例

① 大学院工学研究院工学系教育研究センター (CEED)による国際インターンシップ派遣・受入サポート
 CEEDでは,工学部学生に対して,渡航旅費の支援,事前教育,事後の単位付与等の国際インターンシップの支援を実施している。
 また,海外からのインターンシップ希望者に対して,受入の支援事業を行っている。 研究室にインターンシップ学生を受け入れることにより,工学部学生の国際性の涵養に寄与している。

② 学際的な知的交流を促進するため,世界でグローバルに活躍する研究者による授業を北海道で国内外の学生が受けられるサマーインスティチュート, 本学と世界の学生が共に学ぶラーニングサテライト等の多様なプログラムを提供し,日本人学生の海外留学や,外国人留学生の受け入れを促進している。

③ 各種,国際的な教育プログラム(新渡戸カレッジ,STSIプログラム等)により学生の留学機会が提供されており,学生が実際に利用している。