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【Academic Fantasista 2024】応用量子科学部門の小崎完 教授が札幌開成中等教育学校で「放射線・放射能の科学」と題して出張講義

北海道大学では内閣府が推進する「国民との科学・技術対話」の一環として、北海道新聞社の協力のもと、研究者が知の最前線を出張講義や現場体験を通して高校生たちに伝えるAcademic Fantasista(アカデミックファンタジスタ)事業を実施しています。

2024年度は、工学研究院から4名の研究者がAcademic Fantasista事業に参加しています。詳細については、北海道大学の研究を発信するウェブマガジン「リサーチタイムズ」をご参照ください。

【Academic Fantasista 2024】今年度は29名の研究者が知の最前線を伝えます

10月9日(水)には工学研究院 応用量子科学部門の小崎完 教授が、Academic Fantasista事業の一環として、市立札幌開成中等教育学校で出張講義を行いました。また講義後は、文部科学省の「スーパーサイエンススクール(SSH)」事業で、それぞれの課題研究に取り組む生徒たちに、研究の方向性等についてアドバイスをしました。

放射性廃棄物をより安全に、確実に処分するための研究に取り組む小崎教授。北海道大学の学生向けに開講している「北大 対 ゴジラ:映画『シン・ゴジラ』をもとに学ぶ放射線・放射能の科学」の講義内容をベースに、放射線や原子力の概念について講義を行いました。

はじめに放射能・放射線発見の経緯、それらの性質を説明した後、小崎教授が携わっている高レベル放射性廃棄物の処分方法についてなど研究事例についても紹介しました。核分裂が生み出すエネルギーの大きさを、「ゴジラ」を通して表現するなど、中高生にも親しみやすく解説しました。

工学研究院 応用量子科学部門 小崎完 教授

講義の合間には、放射線検出器で身の回りにある物の放射線を測定したり、霧箱という装置で自然界の放射線の軌跡を見たり、といった体験も行われました。

自然界にある放射線の軌跡を目で見ることができる霧箱という装置

事後アンケートでは生徒たちから、「難しい内容にもかかわらず、楽しく分かりやすく講義してもらえて良かった」、「研究についてのアドバイスももらえ、とても有意義な時間だった」などの声が寄せられました。

講義後、生徒たちの質問に答える小崎教授

【文:工学系広報室】

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日 時:2024年10月9日(水)13:10~14:50
会 場:市立札幌開成中等教育学校
参加生徒: 3年生13名、4年生14名
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