「思い返して「楽しい」と思える大学生活を」
私が現在所属している部課は広く「環境」に関する部署で、その内容は廃棄物や水・大気汚染関連から自然公園の管理や傷病鳥獣の保護など多岐に渡っています。その中で私は狩猟関連やエゾシカ対策などの野生鳥獣の保護管理に係る業務を担当しています。狩猟免許の試験運営や資料作成など屋内での業務が多いですが、山中でエゾシカなどの野生鳥獣の生息状況調査を行うなど、野外で業務を行うこともたびたびあり、楽しい職務です。
私の在籍時は、何も単位を落としていなければ、毎日2,3コマの授業がありました。各授業で課題などが課されますが、それに取り組む時間を差し引いても、自分のために使える時間がありましたので、趣味で野山に出かけたりアルバイトをしたりしていました。同期には他学部の授業を受けに行く人やサークル活動に打ち込む人、資格の勉強をする人などもいました。
私がコースで修得した知識・経験を役立てることができたのは、採用試験の時です。前述のとおり、私の職務はコースの内容とは少し違いますので、修得した知識・経験を使う機会は少ないです。しかし、私が受けた採用試験は、コースで履修する廃棄物や水質汚染などの問題と野生鳥獣などの問題で構成されていたため、2年間の学習内容を活かして勉強することができました。
第一希望は生物系の学部を挙げており、衛生環境工学コースは第二志望でした。就職率が良いイメージを工学部に対して持っていたことと、将来的に環境系の道に進めるよう、環境分野から離れてしまうことを避けたかったことから、第二志望に挙げました。
学習する分野の幅広さだと思います。物理、化学的な内容が多いですが、生物、地学的な内容の授業もあり、理系の人であれば少なくとも一つは楽しいと思える授業に出会えるのではないかと思います。また、廃棄物や水・大気汚染関連の部署にはこのコースの卒業生が多数所属しており、改めてこの分野に強いコースなのだと思いました。
大学生は学業面ではプロが身近にいる環境で打ち込むことができます。自分の好きに使える時間もたくさんあります。何をするも自由ですが、楽しくなければ身になりにくいと思いますので、楽しいことを見つけて取り組んでほしいと思います。このコースでの経験が、皆さんにとって楽しく有意義なものになることを願っています。
本コースでは、「衛生工学・環境工学教育基金」を立ち上げました。
新入試制度(フロンティア入試タイプII)により環境工学コースに入学した学生への奨学金給付、および学部教育用設備の更新や博士後期課程に在籍する学生への経済的支援などに有効に活用させていただきます。
北島正章准教授(水質変換工学研究室)が、新型コロナウイルスの下水調査に関して、複数のテレビ番組、新聞等に登場しています。
石井一英教授(循環共生システム研究室)が、株式会社クボタ様作成の『2050年未来会議「食料・水・環境」を本気で考える』(Newspicksのネット番組)に出演しました。
北島正章准教授(水質変換工学研究室)らの研究グループが、下水中の新型コロナウイルス濃度が医療機関における感染者数の指標になることを証明し、本研究論文についてプレスリリースを行いました。
石井一英教授(循環共生システム研究室)が、自然エネルギー財団のフォーラム「自然エネルギーと北海道・日本の未来:G7札幌気候・エネルギー・環境大臣会合に向けて」に出演しました。
石井一英教授(循環共生システム研究室)が、全学教育科目に係る授業アンケートにおける エクセレント・ティーチャーズに選出されました。
中屋佑紀助教(水環境保全工学研究室)が、全学教育科目に係る授業アンケートにおける エクセレント・ティーチャーズに選出されました。
松尾 稜介君(水質変換工学研究室)が、Asian Symposium of Microbial EcologyにてYoung Scientist Awardを受賞しました。
Uthpala Kaushalya君(水環境保全工学研究室)が、The Water and Environment Technology ConferenceにてExcellent Presentation Awardを受賞しました。