「環境工学コースで学ぶ在学生の皆様へ」
法人のお客さま向けに都市ガスを利用した空調機器の導入、維持管理サポートを提供する「エネルギーシステム部」に所属しています。主に空調機器を高効率で快適にお使いいただくためのメンテナンス提案や、お客様のニーズに合わせて最適な設備更新計画を提案する業務に携わっています。また、今年度は空調機器の省エネ自動制御運転を支援する新たなサービスの提案・評価について取り組んでいます。
5講座:環境システム工学研究室に所属し、全熱交換器空調を卒論・修士論文のテーマとして学んでいました。研究室配属以降は実験やゼミの準備等、研究室で学ぶ時間が中心となりましたが、飲食店でのアルバイトや所属していたテニスサークルの活動は大学院の卒業まで続けることができました。振返ってみると、学業とプライベートをバランスよく両立することができていたと思います。
在学中に学んだ建築設備に関する知識は、現在の業務において建物の空調システムを理解するための手助けになっていると感じます。また、研究室では実験に用いる材料の選定や装置の作成を含めて、一から自分自身で取り組む貴重な経験ができました。問題に対して自分なりに工夫しながら取り組む力が自然と身に付いたと感じています。
当時は環境問題への解決に貢献できるような内容を学びたいと考えており、持続可能な社会を構築する上で重要な分野となる衛生工学に興味を持ったことが選んだ理由です。衛生工学の特徴は何といっても幅広い分野(建築設備・上下水道・廃棄物処理・大気環境等)の内容を学べることにあると思います。最終的には建物の省エネルギーに関する研究に強い関心を持ったため、環境システム工学研究室を選びました。
対象となる学問領域が非常に幅広いことが環境工学コースの良さだと考えます。私はコース配属の時点では、「環境問題について学びたい」という漠然とイメージを持って本コースを選びましたが、学ぶ中で自分が本当に興味のある分野を見つけることができました。これは様々な分野の最先端の研究・知識に触れることができたからこそだと思います。
在学生の皆さんに向けたメッセージとして、ぜひ自分なりの考え方の「軸」を見つけてほしいと思います。就職活動では、「自分は何がしたいのだろう」、「どうなりたいのだろう」と、悩むことになるかと思いますが、「ここだけは譲れない」という「軸」を見つけることで、自分の進むべき道が見えてくるはずです。今、自分に与えられた限りある時間を大切にして、たくさんの人と出会い様々な経験をしてください。
本コースでは、「衛生工学・環境工学教育基金」を立ち上げました。
新入試制度(フロンティア入試タイプII)により環境工学コースに入学した学生への奨学金給付、および学部教育用設備の更新や博士後期課程に在籍する学生への経済的支援などに有効に活用させていただきます。
北島正章准教授(水質変換工学研究室)が、新型コロナウイルスの下水調査に関して、複数のテレビ番組、新聞等に登場しています。
石井一英教授(循環共生システム研究室)が、株式会社クボタ様作成の『2050年未来会議「食料・水・環境」を本気で考える』(Newspicksのネット番組)に出演しました。
北島正章准教授(水質変換工学研究室)らの研究グループが、下水中の新型コロナウイルス濃度が医療機関における感染者数の指標になることを証明し、本研究論文についてプレスリリースを行いました。
石井一英教授(循環共生システム研究室)が、自然エネルギー財団のフォーラム「自然エネルギーと北海道・日本の未来:G7札幌気候・エネルギー・環境大臣会合に向けて」に出演しました。
石井一英教授(循環共生システム研究室)が、全学教育科目に係る授業アンケートにおける エクセレント・ティーチャーズに選出されました。
中屋佑紀助教(水環境保全工学研究室)が、全学教育科目に係る授業アンケートにおける エクセレント・ティーチャーズに選出されました。
松尾 稜介君(水質変換工学研究室)が、Asian Symposium of Microbial EcologyにてYoung Scientist Awardを受賞しました。
Uthpala Kaushalya君(水環境保全工学研究室)が、The Water and Environment Technology ConferenceにてExcellent Presentation Awardを受賞しました。