「環境・衛生という言葉にピンときたら、ぜひ環境工学コースへ」
厚生労働省に入省し、主に労働安全衛生の仕事に携わっています。現在もなお、労働災害によって多くの方が亡くなっており、労働災害を無くしていくための政策等に携わりたいと思い、現在の就職先を志望しました。今は、労働関係の部署ではなく、毒物及び劇物取締法関係を担当しており、毒物・劇物の適正な流通が行われるよう、政策の立案や関係者との調整業務等を行っております。
大学生活は、いたって普通で、毎日大学に行き、週1回のサークルに参加し、サークルのない日はアルバイトに勤しんでいました。普通ではあったものの、大学で学んだことも、サークルやアルバイトを通して得られた経験も、全てが仕事や人生に生きていると感じています。
環境工学コースでは、応用数学や環境毒性学といった基礎的な科目を学んで理解した後、上下水道の仕組みや廃棄物処理、大気環境の現象といった、日常生活に関わりのある現象がどのように起きるのかを学ぶことができます。また、最新の研究成果や最新の技術についても学ぶことができるため、環境工学コースの授業は基礎から応用まで幅広く、とても面白く感じました。
特に何かやりたいことがあった訳でもなく北大に入学し、どの学科・コースに進むか迷っていたときに、高校の恩師に「衛生工学・環境工学の発展により多くの命を救われた」という話を聞きました。多くの命を衛ってきた衛生工学・環境工学とはどのようなものか学びたくて、この環境工学コースに入ることを志望しました。
環境工学コースの良いところは、上下水道や廃棄物、大気環境、水環境、室内環境、エネルギー等、環境に関わるいろいろな分野を幅広く学ぶことができることだと思います。そのため、コースで学んでいくうちに、自分の身の回りの物事を知ることができ、新たに興味のある分野を見つけることができると思います。また、各研究室では、衛生工学・環境工学の最先端の研究を行っており、研究熱心な先生方のもとで研究を行うことができます。
なんとなく「環境」に興味がある人も、大学入学前から環境問題や衛生工学に興味がある人も、どんな人もこのコースで学ぶことはとても楽しく感じることができると思います。カリキュラム等を確認してみて少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ環境工学コースを選択肢の1つに加えていただければ幸いです。
本コースでは、「衛生工学・環境工学教育基金」を立ち上げました。
新入試制度(フロンティア入試タイプII)により環境工学コースに入学した学生への奨学金給付、および学部教育用設備の更新や博士後期課程に在籍する学生への経済的支援などに有効に活用させていただきます。
北島正章准教授(水質変換工学研究室)が、新型コロナウイルスの下水調査に関して、複数のテレビ番組、新聞等に登場しています。
石井一英教授(循環共生システム研究室)が、株式会社クボタ様作成の『2050年未来会議「食料・水・環境」を本気で考える』(Newspicksのネット番組)に出演しました。
北島正章准教授(水質変換工学研究室)らの研究グループが、下水中の新型コロナウイルス濃度が医療機関における感染者数の指標になることを証明し、本研究論文についてプレスリリースを行いました。
石井一英教授(循環共生システム研究室)が、自然エネルギー財団のフォーラム「自然エネルギーと北海道・日本の未来:G7札幌気候・エネルギー・環境大臣会合に向けて」に出演しました。
石井一英教授(循環共生システム研究室)が、全学教育科目に係る授業アンケートにおける エクセレント・ティーチャーズに選出されました。
中屋佑紀助教(水環境保全工学研究室)が、全学教育科目に係る授業アンケートにおける エクセレント・ティーチャーズに選出されました。
松尾 稜介君(水質変換工学研究室)が、Asian Symposium of Microbial EcologyにてYoung Scientist Awardを受賞しました。
Uthpala Kaushalya君(水環境保全工学研究室)が、The Water and Environment Technology ConferenceにてExcellent Presentation Awardを受賞しました。