※学年は2022年6月当時のもの
学部生時代と比べ講義の数が減り、自由に研究を進められる時間が増えます。また卒業論文を経てある程度の要領をつかめたことで、先生や先輩の指示に従うだけでなく一歩進んだ自分なりの研究が出来ます。試行錯誤して実験装置を考え、それが上手くいったときには大きな達成感がありますよ。自己管理が重要ですが、プライベートの予定も組みやすく充実した日々を過ごせます。
発泡ガラス材という資材を用いて堆肥化施設から発生する臭気を除去する研究です。食品廃棄物や下水汚泥といった廃棄物系バイオマスの再利用の方法として堆肥化がありますが、その過程でアンモニアなどの臭いが発生することが問題になっています。実際に脱臭装置を作る企業の方、臭気を処理したい事業者と協力して、より効率的に脱臭を行うためにはどのような運転条件が適切かを検討しています。
マテリアルバランス(物質収支)の考え方です。実験をする際は、1つの系の入口から出口までの間でどんな変化が起こっているかを正確に把握する必要があります。こんなことを考慮するのは当たり前のことのように感じられますが、講義を受けて実際に実験をするようになるまではきちんと理解できていなかったなと思います。
参加した学会で優秀ポスター賞を受賞したことです。初めての学会発表だったので、とても緊張しましたが研究室の同期と発表練習をしたり、担当の先生にアドバイスをもらったりすることで乗り切ることができました。自分の研究について外部の方から意見をもらう機会はとても貴重ですし、他の方の発表を聞くことで世の中には面白くてワクワクするような研究がたくさんあることを知ることができました。
高校では生物を選択していて、大学では植物や食品の方面から人間の生活に関する勉強がしたいなと漠然と考えていました。しかし、大学1年の時にコースの説明会を受けて、上下水道や廃棄物も人間の生活に深く関わっていると気づき、環境工学コースを選びました。
世界で起こっている公害や環境問題を学び、その解決に寄与できるような研究を行えることが魅力だと思います。社会貢献性が高い研究が行えると思いますし、将来技術者として働くなら備えておくべきであろう倫理観を養うことができると個人的には思います。
公的機関に就職したいと思っています。きっかけは、日々の授業や学会に参加した際に、世の中には多くの優れた技術があるのに市民がそれを知る機会は少なく、もどかしさを感じたからです。そう思わせてくれたのは、このコースで環境工学分野において最先端の研究をしている先生方の話を聞くことができたからだと思います。また、ごみ処理や上下水道分野において、このコースの知名度は高く、そういった分野に興味がある人はOB・OGとの繋がりをつくることができるのではないでしょうか。
皆さんの将来の夢はなんですか?私は、自分がおばあちゃんになった時に孫にかっこいいと思ってもらえる人生を送ることです。これから大学や学部を決める方は、10年後20年後の自分がどんな姿になっていたいのか一度夢を膨らませてみてください。その夢を叶えるための場所として、このコースが選択肢の一つになればいいのかなと思います。
本コースでは、「衛生工学・環境工学教育基金」を立ち上げました。
新入試制度(フロンティア入試タイプII)により環境工学コースに入学した学生への奨学金給付、および学部教育用設備の更新や博士後期課程に在籍する学生への経済的支援などに有効に活用させていただきます。
北島正章准教授(水質変換工学研究室)が、新型コロナウイルスの下水調査に関して、複数のテレビ番組、新聞等に登場しています。
石井一英教授(循環共生システム研究室)が、株式会社クボタ様作成の『2050年未来会議「食料・水・環境」を本気で考える』(Newspicksのネット番組)に出演しました。
北島正章准教授(水質変換工学研究室)らの研究グループが、下水中の新型コロナウイルス濃度が医療機関における感染者数の指標になることを証明し、本研究論文についてプレスリリースを行いました。
石井一英教授(循環共生システム研究室)が、自然エネルギー財団のフォーラム「自然エネルギーと北海道・日本の未来:G7札幌気候・エネルギー・環境大臣会合に向けて」に出演しました。