特集・研究紹介

工学研究院・工学院の
先駆的な技術を発信します。

No.428 2022年04月号

工学を学ぼう

特集 05

中性子、キミにきめた! Neutron, I choose you!

体ごと動かして蓄えた知識・経験は未来の自分の武器になる

量子理工学専攻
中性子ビーム応用理工学研究室
修士課程2年
正木 杏実

[PROFILE]

出身高校
北海道帯広柏葉高等学校
研究分野
中性子工学
研究テーマ
パルス中性子イメージングによる複数材料の微視的情報解析法の開発化

気になる何かに出会える場

これだ!と思える明確な目標がない。この状態が総合理系1年の冬まで続いた私は、扱う領域の広さに惹かれて工学部機械知能工学科に進学しました。まだ将来の展望を語ることができなくても、数学や物理が苦手でも、工学っぽいことに興味がなくても、それでも気になる何かに出会える学部だと思います。既に興味の対象が決まっている人にとっても、きっと新しい発見があるはず。工学の扉を開いてみませんか。

実験で経験値を貯める

本研究室では、中性子という放射線を使って材料のミクロな状態を視るための装置や測定データ解析方法を開発しています。世界中の中性子技術を支えてきた学内実験施設「HUNS」で、皆で相談しながら実験を進めています。他のメンバーの実験にも参加する時間は、この分野の理解を深めるいい機会になっています。手と頭だけでなく体ごと動かして蓄えた知識・経験は、今後どんな進路を取ろうとも自分自身の武器の一つとして持ち続けたいと思っています。

図1 HUNSでの実験準備の様子 Figure 1 : Preparation for an experiment at HUNS