特集・研究紹介

工学研究院・工学院の
先駆的な技術を発信します。

No.428 2022年04月号

工学を学ぼう

特集 06

“縁の下の力持ち”を研究 Studying “unsung hero”

すべての構造物を支える地盤研究オフも楽しんで北海道を満喫中!

環境フィールド工学専攻
地盤物性学研究室
修士課程1年
小林 華

[PROFILE]

出身高校
愛知県立時習館高等学校
研究分野
地盤工学
研究テーマ
脱水処理された浚渫粘土のせん断特性評価

すべては土の上に

地盤は、ほぼすべての構造物を支えています。橋も道路も建物もすべては土の上にあり、地盤はまさに“縁の下の力持ち”と言えます。今私は、地盤の挙動を考える「地盤物性学」の中でも浚渫粘土の特性を調べていて、長年捨て置かれていた浚渫土砂が建設材料として有用かどうかを評価することが目標です。「土であるならば、浚渫粘土も縁の下の力持ちになれるはず」。この考えで研究に日々取り組んでいます。

図1 普段使っている一面せん断試験機 Figure 1 : Direct shear testing machine I usually use

実験、実験、遊び、実験

土の特性を調べるには、とにかく実験を繰り返すしかありません。土にかける圧力や密具合を変え、何パターンも実験をします。毎日休まず実験をして、失敗したら原因を探り、それが改善されればまた実験…と、ほとんど実験漬けのように思えますが、土日は教授や研究室のメンバーと一緒にレジャーに勤しんでいます。夏季は釣りや登山、キャンプ、ドライブで、冬季はスキーやワカサギ釣りで北海道の恩恵を受け、最高の研究室生活を送っています。

図2 教授や同期と一緒に登山 Figure 2 : Mountain climbing with lab members