特集・研究紹介

工学研究院・工学院の
先駆的な技術を発信します。

No.428 2022年04月号

工学を学ぼう

特集 08

いろんな視点から世界を見つめる Looking at the world from various perspectives

頭がパンクしそうになりながら自分らしいアイデアを考え抜く

建築都市空間デザイン専攻
建築計画学研究室
修士課程2年
中島 佑太

[PROFILE]

出身高校
北海道岩見沢東高等学校
研究分野
建築計画
研究テーマ
吃音当事者の語りにみる日常生活に不都合が生じる場面と環境の使いこなし

多角的な視点で考える

建築の設計では、実に様々なことを考えます。その建築を訪れた時、人はどんな風に感じるか、快適に過ごせるか、安全性は大丈夫か、その地域にとってどんな影響をもつか…。考えることだらけで頭がパンクしそうになりつつも、毎回の設計課題では先生や先輩、仲間とたくさん話し合いながら、どんな建築がいいかアイデアを膨らませていきます。この設計課題に多くの時間を費やしますが、得られるものはたくさんあり、中でも多角的な視点で考える力がつくことが何より大きな収穫だと思います。

建築は懐の広い学問分野

個人的な話になりますが、僕は幼少期から吃音という言語障害を抱えており、卒業論文では吃音を扱ったテーマで執筆しました。一見建築とは関係ないように見えるものでも、考え方次第で論文になり得るほど建築は懐の広い学問だと言えると思います。多角的かつ多様性に富んだ建築の世界、ぜひみなさんも一緒に考えていきましょう!

図1 2、3年生合同選抜講評会にて Figure 1 : At the joint critique session for 2nd and 3rd year students