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学生コラム

■研究・活動紹介
材料の正しい硬さを解析で知るために

機械宇宙工学専攻
材料力学研究室

修士課程2年
丸山 純輝 Junki Maruyama

[PROFILE]
◎出身地/千葉県市川市
◎趣味/野球
◎ひとこと/英語は大事です

 世の中には非常に多くの材料があり、それぞれ異なった強度を待っています。硬い材料は力を加えても変形しにくく、柔らかい材料は小さな力でもすぐ変形します。車や飛行機など多くのものはこれらの異なる硬さを持つ材料を組み合わせて出来ています。そのため、材料の硬さを明確にすることはより良い「ものづくり」に役立ちます。
 材料の硬さを調べる方法の一つとして「押込み試験」があります。 図1▲押込み試験モデル図
この方法は、材料の上から球型やピラミッド型の物体を押込んだ時に材料にできる圧痕や、物体を押込む力と押込み量の関係から材料の強度を測定する方法です。この押込み試験は、鋼のような金属はもちろん半導体などに使われる保護膜の強度測定もできると現在注目されています。
材料の上から球型やピラミッド型の物体を押込んだ時に材料にできる圧痕や、物体を押込む力と押込み量の関係から材料の強度を測定する方法です。この押込み試験は、鋼のような金属はもちろん半導体などに使われる保護膜の強度測定もできると現在注目されています。 図2▲押込み後の平板表面の様子
 しかし、押込み試験による材料の強度を調べる研究は、主に実験で行われており、解析的研究はあまり行われていません。そこで私は、大学で学ぶ弾塑性力学や材料力学の知識を活かし、押込み試験を解析で行う方法について研究しています。半導体などの基板の上に形成された保護膜の押込み試験は、基板の硬さの影響が避けられないため、まだまだ課題があります。そのような保護膜の硬さを正しく調べるにはどうすればよいかについても考えています。

■インターンシップ報告
海外インターンシップで得られたもの

応用物理学専攻
量子機能工学研究室

修士課程1年
古賀 裕貴 Yuki Koga

[PROFILE]
◎出身地/北海道札幌市
◎趣味/バスケットボール
◎ひとこと/積極的に行動しよう

図1  2014年2月~3月の約1カ月間、日本人学生6人と留学生2人でフィンランドのいくつかの大学にインターンシップへ行ってきました。工学系教育研究センター(CEED)が実施している研修の一環で、フィンランドの大学の教育方法やカリキュラムなどを実体験することを主な目的とした研修です。
 フィンランドの大学では、学生が在学中に実際に働くことができるカリキュラムが組まれており、また学部や進路の変更が比較的容易に行えるということも深く印象に残りました。自分がどういった仕事に向いているか、本当に勉強したいことは何かを在学中に一旦立ち止まって考えてみるのに非常に役に立つカリキュラムでした。
 フィンランドの大学のカリキュラムは、自分が何をしたいか、どのように生きていきたいかということを非常に重視しており、将来のことを漠然と考えていた自分にとって大変良い経験でした。この経験を今後の大学生活に生かしていきたいと思います。
 研修以外の時間は、一緒に来た日本人学生と観光したり、寮の人に街を案内してもらったりしていました。そんな中で新しく外国人の友達も出来ました。
 もともと海外には興味がありましたが、なかなか海外に行く勇気がなく、先輩から勧められて行くことを決意しました。今回のインターンシップがとても良い経験だったので、悩んでいる時間がもったいなかったと思うと共に、もっと海外に行きたいと思えるようになりました。興味があることに対して積極的に行動することが大切だと思います。

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