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学生コラム

蓬田 翔平

■研究・活動紹介
新規レーザー結晶の作製

総合化学院
総合化学専攻
無機合成化学研究室

修士課程2年
蓬田 翔平 Shohei Yomogida

[PROFILE]
◎出身地/北海道登別市
◎趣味/旅行
◎一言/研究はこれまで学んできた事全ての集大成だと感じています。
 無駄な勉強や遊びというものは存在しませんので、
 何事も一生懸命頑張ってください。

浮遊帯溶融法の様子▲浮遊帯溶融法の様子 超短パルスレーザーは、フェムト秒オーダー(10-13〜10-15秒)のパルスを発するレーザーであり、この短時間にエネルギーが集中するため、超微細加工等が可能となります。しかし、現在の超短パルスレーザーは、変換効率が低く、高価であるという問題点があります。そこで我々のグループでは、より効率良く安価な超短パルスレーザー材料の研究を進めています。
 実際に私が行っている実験を紹介します。原料となる粉末を混合し、仮焼、成形、焼結というプロセスにより、棒状の多結晶体を作製します。次に、浮遊帯溶融法(FZ法)という方法を用いて棒状多結晶体を溶融させ、その融液を徐々に凝固させることにより単結晶を育成します。
 単結晶試料作製プロセス
▲単結晶試料作製プロセス
以上の実験過程において、粉末原料は白色棒状の多結晶体を経て透明で紫色の単結晶へと姿を変えます。一連の実験には約一週間かかるため、育成した単結晶への思い入れが強く、透明できれいな結晶を育成することができると達成感でいっぱいになります。また、結晶の品質が光学的特性を左右するため、非常にやりがいのある実験です。より美しい単結晶を作ることにより、新規超短パルスレーザー材料の研究の一端を担っていきたいと考えています。

中山 和弥

■インターンシップ報告
国際的なエンジニアを目指して

北方圏環境政策工学専攻
維持管理システム工学研究室

修士課程2年
中山 和弥 Kazuya Nakayama

[PROFILE]
◎出身地/東京都板橋区
◎趣味/空手、料理
◎一言/現在の視野にとらわれることなく挑戦することが
 大事だと思います。

マンチェスター大学Tom Mullin先生(左)との写真
▲Builder's day:会社のオフィスで
コンストラクション部門のみなさんと交流
 修士課程1年次の9月から、6週間の海外インターンシップに参加しました。私は、海外で活躍できるエンジニアを志望しているので、様々な国から研修生が集まるプログラムで少しでも国際感覚を養いたいと考えたのです。研修先には、設計図面の描き方及びそのツールであるAutoCADを習得できる工業デザイン会社を選びました。
 主な研修内容は、AutoCADを用いた設計図面の修正でした。上司から具体的な修正を指示されますが、ただ修正するのではなく、その目的や理由を尋ねることで業務に対する理解を深めることができました。大学の寮では、ナイジェリア人研修生(プロセスエンジニアを目指す元プロサッカー選手)と生活を共にしていました。夢や将来の仕事、お互いが国を代表する競技(サッカー/空手)に打ち込んだ経験談などを語り合ったのも良い思い出です。この経験を通して、コミュニケーションツールとしての英語の重要性とともに、英語で何を伝えるかがより大切だと実感しました。現在は、複合構造に用いられる新型ずれ止めの研究に取り組んでいます。まだ国内で研究の進んでいないテーマですが、困難な問題にも取り組むモチベーションになっているのは、このインターンシップでの経験です。

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