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アジア工科大学とダブルディグリー・プログラムの同意書を締結

署名後の記念撮影(於:AIT)
▲署名後の記念撮影(於:AIT)
 この3月、北海道大学大学院工学院は、タイ国アジア工科大学大学院(AIT/SET)とダブルディグリー・プログラム(DDP)の推進に関する同意書(MOA)を締結いたしました。2009年9月の大学間協定締結以来2年間の協議を経て締結したものであります。さらに、当院北方圏環境政策工学専攻とAIT/SETの交通運輸工学分野間において合意ノートを交換し、双方でDDPが直ちに実施可能となりました。これは、修士課程の学生を対象としたプログラムであり、本学の学生は、1年生の1学期講義終了後の8月からAITの夏学期(新入学学期)に入学した後、1月から5月の冬学期までの2学期間延べ10カ月間を現地で勉学に励みます。その後本学に戻り、翌年3月末には2年間で両大学の修了要件を充たし、学位が授与されることとなっています(AITは5月修了)。一方、AITの学生は、8月にAITへ入学した後、翌年10月に本学に入学します。すなわち1年間(2学期間)AITに在籍した後、2年次に本学に進学し、1年間を主に修士論文を中心とした研究活動にあて、9月末に本学を修了、12月にはAITを修了することになっています。
 アジア工科大学(AIT)は、アジア地域の上級技術者を養成するために1959年SEATO(東南アジア条約機構)によって設立された国際大学院大学であり(校章が国連マークであるのはそれに由来)、現在では、毎年50カ国以上から2,000名を超える学生が入学しています。創立50周年を祝い、その間18,000人以上の卒業生が各国で大学教員や中央政府の高級幹部として活躍しています。わが国においては、1969年から全国の大学の教員が派遣され、2000年頃までに多い時には10名を超える教員が常時在籍しておりました。また、本院からも1970年代末から延べ10名近い教員が2~3年の任期でJICA専門家として修士課程・博士後期課程での教育や研究指導に当たりました。これまでの派遣教員の努力と貢献によって、卒業生や彼らの出身大学と広範囲かつ多様な人材ネットワークを形成しており、本学にとっても大きな財産となっております。残念ながら、このような人材ネットワークを有効に活用するという日本政府の戦略性のなさのために、2000年初めに教員派遣プロジェクトは実質上廃止となりましたが、その後は個人ベースでの交流活動が継続されています。今回、こうした永年にわたる交流の積み重ねを背景としてAITとDDP同意書の締結に至りました。
 アジア地域の経済的発展により、向こう20~30年の間にインフラ整備に500兆円とも言われる巨額の投資が予想されています。持続可能なアジア地域の開発のため、本ダブルディグリー・プログラムが本学生およびアジア工科大学生にとって重要なプラットフォームを提供するものと期待しております。本プログラムは、本年に実施され1名の本学学生がAITで、来年夏にはAITから1~2名の学生が本学で勉学に励む予定です。彼らの成長と活躍が期待されています。 (北方圏環境政策工学部門 中辻 隆)

ダブルディグリー・プログラムとは?
本学では、大学間交流協定に基づく学生交流の一環として、本学と協定大学との間で結ばれた教育プログラムに従い、両大学の学生がそれぞれの大学に在籍しながら双方の大学から教育及び研究指導を受けることにより、それぞれの大学から学位を取得することができるプログラムと定義しています。

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英語版Webサイトのリニューアルについて

 広報・情報管理室では、本年3月に工学研究院・工学院・工学部の英語版ウェブサイトをリニューアルしました。
 英語版ウェブサイトは、海外への情報発信、コミュニケーション等において欠かせないものです。当室では、ワーキンググループを立ち上げてどのようなウェブサイトが便利かについて議論を重ね、主な利用者を留学生、留学希望者および北海道大学への来訪者に絞り、彼らにとって有用なウェブサイトの構築を目指しコンテンツを見直しました。

新しいウェブサイトには、以下の特徴があります。

図1 新ホームページ(右側に“Find Your Favorite Laboratory”機能)
図1 新ホームページ
(右側に“Find Your Favorite Laboratory”機能)Fig.1:New web page(“Find Your Favorite Laboratory”
service is on the right side)
図2 日々の生活に便利なリンク集、“Useful Information”(200人以上のお客さんであふれかえる)
図2 日々の生活に便利なリンク集、
“Useful Information”Fig.2:“Useful Information” links which is useful in daily life
and procedures.
◎従来の大学院と学部のウェブサイトをひとつに統一し、工学研究院・工学院・工学部のウェブサイトにしました。
◎“Find Your Favorite Laboratory”機能を新たに追加しました(図1右側)。
興味のあるキーワードを入力して“go”ボタンを押してください。キーワードに関連する研究室を検索することができ、研究室のウェブサイトで興味のある分野をより深く調べることができます。
◎日々の生活、各種手続きの際に便利なリンク集、“Useful Information”をホームページ中段に掲載しました(図2)。
学生生活、奨学金、入学に必要な情報の他、役所での各種手続きやゴミの分別方法、さらには北海道観光に役立つ情報がまとめられています。
 これらの特徴のほか、利用者の疑問に答えるQ&A集、スケジュールのGoogleカレンダーでの公開、Twitterによる情報提供、AddThisウィジットの導入、スムーズに動くプルダウンメニュー等新たな試みがいくつもあります。
 また、すべてのページに“Was this page useful?”という、そのページのコンテンツが役立ったかどうかを投票する機能を付けました。ご利用いただいた方に率直な感想を伺い、今後のサイト運営の参考とさせていただきます。新しくなった英語ウェブサイトをご覧の際には、ぜひ投票にご協力ください。 (広報・情報管理室)

英語版ウェブサイト▶http://www.eng.hokudai.ac.jp/english/

We Public Relations and Information Office renewed the English website of “Faculty, Graduate School and School of Engineering, Hokkaido University” in March.

English website is very important for giving information and having communication to overseas. We set up a working group and had discussed what webpages would be convenient for users. We narrowed down a main target to foreign students, prospective students and visitors to Hokkaido University.

The new website has the following features:

◎Each division website of Faculty, Graduate School and School of Engineering is merged into one website.
◎“Find Your Favorite Laboratory” service is added (right side in Fig.1). Input keywords that you are interested in and push the “go” button. You can find the related laboratories with your interest. For having further knowledge and understanding, please move to each laboratory website.
◎There is a “Useful Information” links at the middle of the web page which is useful in daily life and procedures (Fig.2). This is available for finding pages about school life, scholarship, admission, procedure at municipal office & immigration bureau, disposing of waste and even sightseeing in Hokkaido.
We also try a lot of new attempts such as Q&A page, schedule with Google calendar, Twitter widget, AddThis widget, smoothly moving pull-down menu.

Every page has “Was this page useful?” widget. All users can vote their opinion whether this page was useful or not. We will reflect evaluation results to the website. Let's join this vote when you visit the new English website. (Public Relations and Information Office)