学生コラム
研究・活動紹介環境に安全な社会を目指して環境循環システム専攻 [PROFILE] |
(ざんさ)”は最終処分場で埋立処分されます。これら一連の処理は、都市を衛生的に保つこと、ゴミによる環境汚染を未然に防ぐ役割を担っています。埋立地では、ゴミから重金属や有機物が溶け出し、汚染された水(浸出水)が出ます。浸出水は周辺環境の汚染を回避するため集めて処理されますが、処理はコストがかかるので、いつかはやめなければなりません。そのため、"いつまで汚染された浸出水が出るのか"を知ることが重要な課題となっています。
私の研究ターゲットである 多環芳香族炭化水素(PAHs)は、構造によって数種類存在し、発がん性や遺伝毒性の疑われている物質です。PAHsは不完全燃焼過程で発生し、焼却灰に含まれています。従って主に焼却灰を介して埋立地に持ち込まれると考えられるPAHsが埋立地において、いつまで放出されるかを知るためには、PAHsの固液分配や分解を把握する必要があります。私はこれらの現象を把握、モデル化し、数値シミュレーションによって長期的な放出の予測に取り組んでいます。予測することで、より環境に安全な廃棄物管理ができると考えています。
インターンシップ報告英語で研究!毎日が本気の6週間エネルギー環境システム専攻
[PROFILE] |
イギリスの大学は7月から9月まで夏休みなので、授業がない先生は私の実験結果をよくみてくれて、一日に何度も"any progress ?(結果は出たか?)"と声をかけてくれました。私は英語が得意ではないため、自分が何をしてどの様な結果を得たかを伝えることに幾度も骨を折りました。毎日毎日結果を出し続け、その結果を先生と議論して次にやることを決める。もちろん全て英語です。常に何事に対しても本気で取り組むことで、英語が満足ではないにも関わらず無事に終えることができました。滅多に学生を褒めない怖い先生ですが、研修の最終日に先生は私の結果に喜び別れを惜しんでくれました。
今回の経験は、これまで大学の講義で学んだことや研究で培ったスキルを確認でき、今後の自分を考える素晴らしい機会でした。