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「教育に関する国際シンポジウムSICE2009」を開催

会議風景(国立台湾大学 Shuo Hung CHANG 教授)
会議風景(国立台湾大学 Shuo Hung CHANG 教授)
 2009年3月9日~10日、工学研究科において、教育に関する国際会議“Symposium on International Cooperation in Engineering Research and Education for Mechanical Engineering (SICE2009)”が開催されました。SICEは北海道大学における工学教育の国際化を促進するために毎年行なわれている国際会議(2007年:初回、2008年:材料科学専攻主体)であり、本年は機械系の教育を議論する場として開催されました。本学との協定校あるいはそれに準じるアジア圏・アメリカ圏・ヨーロッパ圏の大学から教員を招き、教育カリキュラム、単位互換制度、ダブルディグリー制度、教育管理システム、教育評価などに関する問題を話し合いました。招へい先のチュラロンコン大学(タイ)、バンドン工科大学(インドネシア)、国立台湾大学(台湾)、ソウル大学校(韓国)、北京科技大学(中国)、アルバータ大学(カナダ)、オウル大学(フィンランド)の7大学から、機械工学系教育の最新情報が紹介されました。
 会議は、本学の機械系教育を紹介する第1部、協定校の教育を紹介する第2部、そして、教育において望まれる国際協力の在り方を議論する第3部で構成されました。第1部では、機械工学科と原子工学科を母体とする本学機械知能工学科の特徴、学生の国際交流に関するプログラムなどが紹介されました。第2部では各国の特色あるカリキュラムが紹介され、本学教員との意見交換に加えて、各国の教員間でも活発な議論が行われました。第3部においては、本学工学教育の特徴的なプログラムであるEnglishEngineering Education Program(e3)やCenter for Engineering Education Development (CEED)における活動内容が紹介されました。また、機械系若手教員の企画によるパネルディスカッションが行なわれ、機械系に所属している留学生の研究・教育環境に関する満足度調査の結果が公表されました。ここでは実際に留学生の方々も参加し、本学工学教育の国際化をさらに進める方策を具体的に議論することができました。会議終了後には招へい教員へのラボツアーが企画されるとともに、研究室レベルで大学院生の国際交流に関する打合せが行なわれました。
参加メンバー
参加メンバー
 初日の夕方に開かれた歓迎晩餐会も、終始なごやかな雰囲気で進みました。各国の先生方からは、毎年本学で行なわれるSICEの意義について高い評価を頂きました。また、懇親会に参加された本学総長の佐伯浩先生からは、工学教育のさらなる国際化に向けたメッセージを頂戴しました。機械系専攻では、この会議で得た成果をもとに、教育・研究における国際交流の活発化に向けて今後も努力を続けていきます。
 最後になりましたが、SICEの開催にあたり、本学学術国際部および工学研究科より多大なるご支援を頂きました。また、企画段階から会議当日まで、工学研究科総務課の皆さまのご協力を頂きました。ここここに厚く御礼申し上げます。 (実行委員:中村 孝、佐々木 克彦)

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「北海道大学工学系イノベーションフォーラム2009」のご案内
~産学連携の架け橋を目指して~

研究発表の様子
研究発表の様子
パネル展示会場の様子
パネル展示会場の様子
 工学研究科と情報科学研究科では、19年度・20年度に引き続き「北海道大学工学系イノベーションフォーラム2009」を開催いたします。
 これは、イノベーション創出の可能性を秘めたシーズ研究等を紹介し、産学連携事業に発展することを期待した研究交流の場を提供するものです。そのため、企業・官公庁・財団・団体等に本学の工学系研究を広くPRする場を設け、最先端の研究発表とパネル展示で研究者と企業等との意見交換・交流を図ります。
(工学系連携推進部)

■ 開催日/平成21年9月18日(金)
■ 会 場/東京駅サピアタワー6階会議ゾーン
      (東京都千代田区丸の内1-7-12)
■ 主 催/北海道大学大学院工学研究科・大学院情報科学研究科
■ 後 援/北海道大学工学部同窓会・北海道大学東京同窓会・北海道立工業試験場
■ 内 容/
(1)研究発表
研究者等による最先端の研究紹介
(2)パネル展示
研究者との意見交換、ポスター・小型展示物の展示

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平成21年度公開講座のご案内
「地球環境対応マテリアル科学の進歩」

昨年度の様子
昨年度の様子
 過酷な環境のもとで利用される材料、将来を嘱望される材料等、多くの物質が開発されています。現在、「次世代の人間社会を豊かにしつつ、環境に負担をかけない材料とは何か?」についての叡智が結集されつつあります。その現況について歴史を紐解きながら紹介し、物質科学の将来を展望します。
(教務課)

■ 開催日時・内容/
10月17日(土)13時30分~14時55分 金属を長持ちさせる工夫
15時05分~16時30分 固体酸化物燃料電池
10月24日(土)13時30分~14時55分 酸素貯蔵材料
15時05分~16時30分 半導体
10月31日(土)13時30分~16時30分
化学者が見てきた物質のすがた
~ ギリシアの時代から現在の量子論まで
※ 1日のみの受講も受け付けます。(1日1,500円)
■ 対象者/一般市民、高校生、大学生
■ 受講料/3,500円
■ 募集人数/50名
■ 募集期間/9月上旬~10月上旬
◎ 問い合わせ先   
北海道大学工学系事務部教務課  TEL:011-706-6707
●公開講座の情報は北海道大学Webサイトにも掲載されています。 http://www.hokudai.ac.jp/bureau/gakumu/koukai21.html