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「第8回産学官連携推進会議」に参加して

どこか和風な感じがする国立京都国際会館
どこか和風な感じがする国立京都国際会館
 第8回産学官連携推進会議(主催:内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省等)が平成21年6月20日と21日の両日、国立京都国際会館にて行われました。平成14年6月に1回目を実施して以来、今年で8回目を迎えております。資料によるとこの会議の目的は「産学官連携の飛躍的推進に向けた具体的な課題の解決に資するため、第一線のリーダーや実務経験者等を中心に、具体的な課題についての研究協議、技術移転、情報交換、対話・交流等を行います。この会議により産学官連携の実質的かつ着実な親展を図り、新技術・新産業の創出を加速していきます。」となっており、第7回の参加者が約4,000名、今回の参加者が約4,500名と報告されております。
 会議の全体構成としては、20日の午前中に野田聖子内閣府特命担当大臣らの特別講演があり、同日午後にI~VI分科会でそれぞれ会議となります。また、開催期間中のすべての時間は、イベントホールにて400ブースを超えるパネル展示を行っていました。イベントホールは天井が高く非常に広いところでしたが、展示参加者が多いせいか熱気でとても暑く、そして狭く感じました。また、初日の始まったばかりの頃に、北海道大学の各ブースを本学総長の佐伯浩先生が訪れ、展示していた教職員たちの話を丁寧に聞いていたのが印象的でした。
 産学官連携推進会議では2回目以降から産学官連携功労者表彰を行っており、今回は17組の受賞がありました。このうち北海道大学関係は、科学技術政策担当大臣賞を受賞した北大遺伝子病制御研究所の高田賢藏教授(株式会社イーベック代表取締役会長)および株式会社イーベック代表取締役社長の土井尚人氏らと、日本学術会議会長賞を受賞した北大先端生命科学研究院の西村紳一郎教授らの2組が受賞しました。われわれ北大からの参加者にとっても大変うれしく、そして名誉に感じたところです。 北海道大学のブースを訪れた佐伯浩総長
北海道大学のブースを訪れた佐伯浩総長

 また、株式会社イーベックの土井尚人氏は分科会Vの「元気な大学・中小企業・ベンチャーが牽引する地域活性化」のパネリストとしても参画していました。同社は、2008年9月に新聞等でも大きく報じられましたが、治療用完全ヒト抗体プログラムの一つについてドイツの大手製薬会社であるベイリンガーインゲルハイム社と55百万ユーロ(契約時のレートで88億円)に及ぶ前払い金および開発ステージに応じたマイルストーンペイメントを受けることになっています。北大発ベンチャーとして位置付けられる同社ですが、全国の1700社を超える大学発ベンチャーの中でも有数の成功事例です。講演のなかで土井氏が話されていた成功のキーワードは、北大遺伝子病制御研究所の高田賢藏教授の素晴らしい技術と、そしてさまざまな機関とのパートナーシップに基づくアライアンスである、とのことであり大変に感銘を受けました。
 工学研究科および情報科学研究科においても多くの素晴らしい技術があります。地球環境や人類のためにさまざまな機関とアライアンスを組み、その技術をもっともっと広めていってほしいと思います。
(工学系連携推進部部員 須田 孝徳)

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HAUS PROJECT
(北海道建築都市学生プロジェクト)の活動について

「おこし絵」作図の様子
「おこし絵」作図の様子
「おこし絵」組み立ての様子
「おこし絵」組み立ての様子
 HAUS PROJECTは、本学を中心とした道内で建築を学んでいる大学院生・学部生による自主活動団体です。このたび、建築を設計する際に必要な「図面を描く」という作業を体験してもらうと同時に、通常は見学の機会が得がたい有名建築の空間を体験してもらいたいという主旨のもと、オープンキャンパスの日程に合わせ、札幌中島公園内にある茶室「八窓庵」の実寸大の“おこし絵”をつくるイベント「Okoshie-Project」を開催しました。3日間で高校生・大学生・一般の方から約50名の参加があり、みんなで作成した“おこし絵”の中へ実際に入り、寝転んだりお茶を飲んだりと、大いに楽しんでいただきました。
 今後も、建築の魅力を広く知ってもらえるような企画を積極的に展 開していきたいと考えています。
(アドバイザー 准教授 森 傑)

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平成21年度公開講座
「廃棄物学特別講義 ─循環型社会を創る─」
を開催

講義の様子
講義の様子
 平成21年4月9日(木)から7月30日(木)の間、公開講座「廃棄物学特別講義─循環型社会を創る─」が開催され、毎週木曜日、全15回にわたって講義が行われました。
 私たちの周りにはさまざまな環境問題がありますが、中でもごみ問題は最も身近なもののひとつです。ごみは私たちの生活を含めた社会から生み出されるため、ごみ問題を解決するためには、技術だけではなく、リサイクルや処理の仕組み、それを効率的に運用するための経済的手段、排出者である市民とのかかわりなど、社会的な理解とアプローチが必要です。また、発生した後に対策をとるのではなく、発生段階、さらには販売・製造段階からのライフサイクルにわたる総合的な取り組みが必要です。本講座は、北海道大学でごみ(廃棄物)にかかわる研究を行っている工学、農学、情報科学、化学、経済学、心理学など、専門の異なる教員が担当しています。
 また、本講座は、大学院生向けの研究科共通の授業科目(大学院共通授業科目)を公開講座として学外に公開しているものです。講義はすべてビデオ教材として収録されており、工学系教育研究センターにe-learning講座の受講を申請すると、遠隔地からも受講することができます。
(教務課)

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大学院特論講義
アンケートについて

アンケートについて
 本学では学部の講義に対しては全学的に授業アンケートが実施されていますが、大学院に関しては行われておりません。本研究科では2008年度に初めて全特論講義の担当教員にアンケートの実施を依頼し、開講された209のうち139の講義から延べ2294の回答が得られました。データを主専修・副専修別、前期・後期別、専攻別に集計・分析した結果を本研究科ウェブサイトに公開中です。個別の意見も、内容ごとに分類し、掲載されています。是非一度ご覧下さい。今年度実施の授業アンケートにもご協力よろしくお願いします。
(教育企画室)

◎webサイト(学内限定)
   http://www.eng.hokudai.ac.jp/notice/edu_report/