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流域圏の持続可能な廃棄物代謝システム

目標


持続可能な廃棄物管理の実現
真の環境負荷削減・省資源

毎日、私たちは膨大な量の資源・エネルギーを消費して、製品を製造・運搬するなどの生産活動や日常生活を営んでいます。そして、不要になったものを、家庭から1日1人当たり約1.1kgのゴミとして捨て、国内の工場や建設現場などから1年間に約4億トンの廃棄物を排出しています。これらの廃棄物の中には、鉱山で採掘されている鉱石よりも多くの有価物を含むものも少なくありません(Urban Mine)。その一方でゴミの焼却に伴うダイオキシンの発生、最終処分場の用地確保の困難さや天然資源・エネルギーの枯渇、地球温暖化などの問題が深刻化してきています。そのため、地球環境への負荷を最小にして、有限の資源・エネルギーを最大限に活用する社会(循環型社会)の実現が望まれています。

私たちのグループでは循環型社会の具現化を目指した研究に取り組んでおり、地域や廃棄物の種類を考慮した、消費エネルギーの少ない多様な資源化技術を用いて、流域圏で消費可能な資源物の回収を行い、最後に残渣物を焼却処理して熱回収し、適正に処理されたもののみを埋め立て処分する、いわゆる流域圏でできるだけ完結する廃棄物管理システムについて研究しています。また、流域圏外に最終的に出る資源物や残渣の流れを適切に管理できるように、他流域圏の管理システムとの穏やかな連携・協働・管理を通して、自律・分散型の質変換系ろ輸送系を備えたホロニックな社会システムを形成するための研究もしています。

目標を達成する為の要素技術


1. 持続的な埋立処分技術、地盤修復技術
2. 多様で自律的な資源化技術
3. 地域と共生する廃棄物管理・評価技術


事業推進メンバー・研究員・リサーチアシスタント



事業推進メンバー

氏名 研究室 職名 COEにおける役割
恒川 昌美
サブグループリーダー
環境循環システム専攻・
資源再生工学研究室
教授 資源リサイクル・バイオレメディエーション技術の開発、都市鉱山におけるリサイクル技術の開発
広吉 直樹 環境循環システム専攻・
資源再生工学研究室
准教授 高度選別技術の開発
佐藤 努 環境循環システム専攻・
環境地質学研究室
准教授 汚染地盤環境の修復
三田地利之 環境循環システム専攻・
地盤物性学研究室
教授 廃棄物処分施設設計の最適化および汚染地盤の評価・修復技術の開発
松藤 敏彦 環境循環システム専攻・
廃棄物処分工学研究室
教授 廃棄物管理の総合評価法の開発、廃棄物の適正処理・処分法の開発
金子勝比古 環境フィールド工学専攻・
地圏フィールド工学研究室
教授 廃棄物最終処分のための地盤材料評価技術の開発
古市  徹 北方圏環境政策工学専攻・
循環計画システム研究室
教授 循環型社会を目指した廃棄物管理システムの構築

COE会員

氏名 所属研究室 研究テーマ 研究
奈良 禎太 環境フィールド工学専攻
地圏フィールド工学研究室
岩石評価技術の開発 研究紹介
黄  仁姫 環境循環システム専攻
廃棄物処分工学研究室
 
流域圏の廃棄物代謝における資源化・適正処分技術としての炭化処理に関する研究 研究紹介
岡田 敬志 環境循環システム専攻
廃棄物処分工学研究室
 
流域圏の廃棄物代謝における環境低負荷型金属回収システムの構築 研究紹介
堀  邦紘 環境循環システム専攻
資源再生工学研究室
 
プラスチック等破砕廃棄物のジグ選別による中間処理 研究紹介

リサーチアシスタント

氏名 所属研究室 研究テーマ その他
森本 和也 環境地質学研究室 
博士3年
環境親和材料を用いた有害陰イオンの吸着とその後の安定性 研究紹介
桑山 豊 資源再生工学研究室 
博士2年
各種シュレッダーダストからの湿式選別法による有価物回収 研究紹介
金 喜鍾
Kim Hee Jong
廃棄物処分工学研究室 
博士1年
  研究紹介

事務局

氏名 在席研究室 担当分野 内線
高橋 文代 資源再生工学研究室
廃棄物グループ予算管理・事務、ホームページ制作・管理、印刷物制作 6314