近年、資源循環型社会の構築を目指して省資源・省エネ・環境保全の面で優位な処理への移行が進んでいる。廃棄物の有効利用、さらに埋立負荷削減が可能な処理技術の中一つとして炭化処理に注目し、これらの効果を評価する。
図1.研究の範囲
【研究手法】
異なる一般・産業廃棄物について炭化処理を行い、それぞれの炭化物特性を資源化と埋立前処理の二つの観点から調査する。資源化においては炭化物の高品位化の一環として灰分と塩素除去を検討し、また単体金属回収によるマテリアルリサイクルの可能性も調査する。一方、埋立前処理の側面では、有機物また重金属負荷の減少効果を直接埋立と焼却後埋立と比較・検討する。最後に全体廃棄物処理・処分システム内で炭化処理の役割、その環境負荷、エネルギー、コスト問題を総合的に評価する。