資源は枯渇に向かっており,廃棄物の排出量は年々増えている。
リサイクルにより廃棄物を資源として再利用することが重要である。
ジグ選別は高精度・低コスト・大処理量という長所を持った選別法であり,廃棄物の中間処理法として非常に適することが見出された。
本研究はジグ選別を廃棄物に適用しプラント化することが目的である。
【研究手法】
本研究ではジグ選別を廃棄物に適用するために以下の問題を提起する。
廃棄物を本当に分けられるのか?分けられるならその限界はどこか?
プラント化するにあたりその制御をなるべく自動化するにはどうすればよいか?
また問題の解決のために以下の課題を掲げている。
- 破砕された廃棄物の選別を試し最適な選別の条件を探る
- 比重以外の因子の影響について探る
- 選別の進み方を実際に観察・測定する
- 選別のメカニズムをモデル化する
- パイロットプラントレベルと実験室レベルのデータ比較
研究の課程で,主に以下のことが分かっている。
比重差0.03の試料を品位ほぼ100%選別出来る
最適な条件は実験前に予想可能である
回分式より連続式の方が品位を良く出来る可能性がある
研究成果を国際学会,英語論文,特許などにまとめ,さらに研究を進めている。
図は複合廃棄物へ応用したプラントの概略図である。(共同研究先:アグロ技術)
建築副産物分離器 構造図