変なモノ Peculiar matters

研究はゴールを設定しそれを目指して進めるわけですが、
往々にして目指すゴールには行き着きません。
特に北海道大学大学院工学研究院では、何かの機能を持つ物質、
何かの効果を狙った意匠・デザイン、何かを効率よく進める装置など、
特定の目的を果たすためにアイディアを練り、実に様々な「モノ」が日々生まれています。
今号では、望むと望まざるとにかかわらず、思わず掘り当ててしまった「変なモノ」を特集いたします。
変わった機能、性質、デザイン、現象は「なぜ?」という素朴な疑問の原点です。
その疑問から、世の中をアッと言わせるアイディアが生まれる事もしばしばです。
いまは「変なモノ」でも、その中には必ずダイヤの原石が潜んでいるはずです。
さて、皆さんは100年後の常識を見通せるでしょうか?

TALK LOUNGE

面白いと思える心

きっと「偶然の出会い」から物語は始まるのです。
懸命になって登り詰めた丘の上、誰もが認める素晴らしい眺望が開けていなかった時、とても残念ですよね。
でも、がっかりついでに、少し視座を移してみると、別の地平の拡がりを感じる事だってあるはずです。
他の誰でもない、自分だけが捉えることが出来たその風景の妙に突き動かされてゆくのです。
映画のように劇的なわけではありませんが、「これは面白い!」と思える事に出会うことって素敵だと思いませんか?

<コーディネーター 浅野 泰寛(工学研究院応用物理学部門准教授)>