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工農連携プロジェクトの発足と交流会報告

工学研究院・情報科学研究科では、工農連携研究の促進のため、今年度より北海道大学工学系連携推進部の部会として工農連携プロジェクトが組織されました。研究者交流の促進や、研究シーズ・ニーズのマッチング、研究費獲得のための情報提供などを行っています。工農連携研究に関心のある研究者の方は、お近くのメンバーにコンタクトしてください。

その活動の一環として、去る7月22日、農学部のアグリテラスをお借りして、工農連携に向けた第一回交流会が開催され、学部・農学部から約50人の教員が参加しました。幸い天候にも恵まれ、BBQとビールで楽しい一時を過ごしました。北大は大きな大学なので、同じキャンパス内にいても、知らない人がたくさんいます。交流会では、同じキャンパス内にこんな研究をやっている人がいたのか、という驚きや発見がたくさんありました。参加者の方々からも、より発展的な交流を継続して行うべきというご意見を頂き、さっそく次の企画が進行中です。是非積極的にご参加ください。

(工学研究院応用化学部門 松本 謙一郎)

懇親会会場の風景

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平成29年度 北海道大学–九州大学
共同資源工学専攻が開設されます!


▲20世紀と21世紀の資源の価格の動き(赤色の破線:2000年)

エネルギー源として重要な石炭・石油・天然ガス、工業製品に必要な金属、肥料として農業に不可欠なリン、これらはいずれも地殻から取り出される鉱物資源です。これらの資源を取り巻く世界の情勢は21世紀に入って急変しました。人口増加や新興国の経済発展、経済のグローバル化は鉱物資源の需要と価格を押し上げ、自国の資源を政治・経済問題解決のための外交上の切り札にしようとする動き(資源ナショナリズム)が発生しています。鉱物資源のほとんどを輸入に頼る日本にとって、専門知識と国際性を兼ね備えた資源のエキスパートは今後ますます重要になります。

北海道大学と九州大学では、新世代の資源エキスパート教育を実現するため、両校にまたがる共同資源工学専攻(修士課程)を平成29年度に開設します。この専攻では、特色の異なる両校のエンジニアリング教育を受講できるようなり、企業や海外大学からの招聘教員による先進的なマネージメント教育が実施されます。独自の海外研修プログラムでは資源生産の現場や研究・開発の最前線に触れ、座学では得ることのできない経験を通して世界に通用する積極性や適応力を身に付けてもらいます。資源国の大学教員や官僚を日本に留学生として招くプログラム(JICA 資源の絆プログラム)ともタイアップしており、世界の人材と強いコネクションを築きながら、国際性に磨きをかけてもらいます。

資源問題の解決に貢献しようという志を持つ皆さん! 北大-九大 共同資源工学専攻の扉をノックしてください!

(工学研究院環境循環システム部門 廣吉 直樹)
▲共同資源工学専攻の開設に向けた北大-九大エクスチェンジセミナーの様子
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平成28年度 工学部
オープンキャンパスを開催

8月7日(日)と8日(月)の2日間にわたって、工学部オープンキャンパスを開催しました。オープンキャンパスは、工学部の紹介はもちろんのこと、ものづくりの面白さと工学の魅力を身近に感じてもらい、工学の世界を積極的に志す高校生が増えることを期待して実施しているものです。今年度は「体験講義」「先輩と話そう-研究パネル紹介-」「学科紹介」「研究室体験」「研究施設探訪」「工学部進学相談会」「AO入試説明会」「保護者のための工学部案内」というプログラムを企画し、2日間で約1150名の高校生や保護者・一般の方々にご参加いただきました。

百聞は一見に如かず。オープンキャンパスでは、印刷物やウェブサイトからでは入手しづらい活きた情報がたくさん得られます。研究室体験や研究施設探訪では、研究のディープな世界を垣間見ることも可能です。北大工学部が気になる皆さん、オープンキャンパスは毎年この時期に開催しています。来年は会場でお会いできることを楽しみにしております。

(工学部入試広報室長 横田 弘)

  • ▲先輩と楽しくたくさんの話ができました。

  • ▲マルチビーム超高圧電子顕微鏡を見学しました。