
卒業生コラム
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どんな場面でも対応
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[PROFILE]
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現在につながる日々

大学入学時は自分自身の将来像が漠然としていましたが、豊かな自然が純粋に好きだったこともあり、環境に関わる分野を幅広く学ぶことができる環境社会工学科を選びました。2年次に講義で耳にした「衛生工学とは、生(いのち)を衛(まもる)工学です」という言葉がとても印象に残ったので衛生環境工学コースを選択し、最終的には人が生きていくために必要不可欠な「水」の浄化をテーマとして扱う研究室に所属しました。日々の研究や国内・国際学会への参加等を経験する中で苦労もたくさんありましたが、同時に楽しい思い出も多く、苦楽を共にした仲間との3年間の研究室生活はとても充実した日々でした。
ひとつひとつが
オーダーメイドの仕事
私が入社した栗田工業は、産業と生活の基盤を支える「水」を最大限有効に利用するための浄化技術を持つエンジニアリング会社です。私が配属されたのは、会社の中では少し特殊な、有害物質による汚染が存在する「土壌・地下水」の浄化事業を担う部署の設計部門でした。目に見えない土壌汚染を浄化する技術は多種多様ですが、当社は水処理のノウハウを応用し、微生物や薬品を用いた特徴ある技術を得意としています。
「設計」というとパソコン上の図面と向き合う仕事をイメージされるかもしれませんが、私が担当している設計の仕事は、お客様からヒアリングした情報や土地の汚染状況調査結果などをもとに最も適切な浄化計画を考え、実現するまでの段取りを行うことです。仕事の戦略について、営業との話し合いや現場での状況確認、試験の実施、顧客を訪問しての提案プレゼンなど、仕事内容は多岐にわたります。まだ入社2年目ですが、自分が設計を担当するお客様を任され、責任を持って業務に臨める環境の中で仕事をしています。経験や知識が少ないなりに仕事の流れを細かくイメージし、周囲の人々を巻き込んで不安要素をひとつずつ確認していくことで、日々新しい収穫があることに喜びを感じます。現在は、目的を考えて行動→失敗しても素直に受け止める→次に活かしてまた行動、という作業の繰り返しです。大学の研究も同じようにトライ&エラーの繰り返しであり、今まで培ってきた考え方が確実に役立っています。
勉強も遊びも思いっきりやろう
仕事以外の場面でも同期や先輩とのつながりが増え、食事や旅行などに多く行くと色々な人と話す機会があります。行動的で趣味も充実している人が多い会社で、みんな平日と休日のメリハリのつけ方が上手だから仕事も思い切り頑張れるのだと思います。
北海道大学には、自分のやりたいことをやってのびのびと成長できる、本当に恵まれた環境があります。本分である勉強・研究にしっかり取り組むのはもちろんですが、気の合う仲間と一緒に旅行に行ったり美味しい物を食べたり、学生ならではのフットワークの軽さでたくさんの経験をしてほしいと思います。
