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学生コラム

■研究・活動紹介
組立和室で日本の伝統空間を普及

建築都市空間デザイン専攻
建築史意匠学研究室

修士課程2年
髙橋 宏矢 Hiroya Takahashi

[PROFILE]
◎出身地/静岡県静岡市
◎趣味/サッカー、カメラ(Canon60D)
◎ひとこと/いろいろなことに挑戦し続けてください

図1▲簡易組立和室“くみたて”in札幌駅地下歩行空間「チカホ」(撮影:酒井広司)  木材、畳、和室、障子など、日本の伝統的な空間を心地よく感じるのはなぜでしょう?木の空間の良さとはなんでしょう?ただ漠然と「良い」と感じる人が多いと思いますが、私は「なぜ?」と考え始めたときに「組立和室」に出合いました。
 近年の家屋では和室が減少しており、それに伴って畳や建具をつくる職人も減っています。一方、炭素を貯蔵する木材は地球温暖化を抑制する材料として注目され、有効活用しようという動きがあります。
 「組立和室“くみたて”」は、住宅から商業・公共施設に至るまで様々な屋内に設置できる2畳の和室(連結可)です。2名程度で工具を使わず、約15分で組立可能です。日本文化を学ぶ授業、災害時の避難施設での弱者保護空間、海外駐在邦人などの利用も想定しています。基本フレームと開発済み建具の購入、または基本フレームだけを購入して地域材を使った建具をデザインすることも可能です。建具職人の育成の場として機能し、日本の伝統建具技術で和室空間を普及させるものです。
 昨年度、グッドデザイン賞及びウッドデザイン賞をW受賞しました。今後は、海外でのデザイン賞獲得を目指し、日本国内のみならず海外での普及・展開を図っていきます。 図1▲くみたてパースと部材一覧

■インターンシップ報告
初めての海外生活で得られたもの

機械宇宙工学専攻
宇宙環境応用工学研究室

修士課程2年
宮本 恭輔 Kyosuke Miyamoto

[PROFILE]
◎出身地/北海道札幌市
◎趣味/野球
◎ひとこと/色々なことに挑戦しましょう

図1▲研究室のメンバーと  約4カ月間の海外インターンシップで、アメリカの「カリフォルニア大学バークレー校」へ行き、現地の方と共同で「固体試料の燃え拡がり」に関する研究に取り組みました。研究室では多くのアドバイスを頂きながら研究を進めていきました。時には、アメリカで生活する心得(?)を教わるなど、とても雰囲気のよい研究室でした。研究を進める中で、英語には大変苦労しましたが、ボディーランゲージを駆使して積極的な意見交換を心掛け、最終的には共同研究者と論文投稿という形で研究成果を残すことができました。
 休日には、研究室のメンバーや世界各国から来たインターンシップの学生と、ハロウィン、サンクスギビング、クリスマスといったイベントを楽しみ、様々な国の文化を知る貴重な経験となりました。また、周辺の街や国立公園にも足を運び、街の雰囲気や大自然を存分に体験することができました。
 このインターンシップを通して海外へのハードルが低くなり、再び海外へ行きたいと思うようになりました。また、海外での生活は新しい発見の連続で、研究面はもちろん生活面でも自分の視野が広がり、成長できたと実感しています。海外へ行くことを迷っている人は、ぜひチャレンジして様々な経験をしてほしいと思います。

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