命そして人間らしい生活を守る

1895年にドイツ人物理学者、
ヴィルヘルム・コンラート・レントゲンが
X線を発見してから、120年が経ちました。
その後、多くの物理学を中心とした発見が
今日の医療を支える技術を造り上げました。
現在の先端医療は医学・理学・工学・薬学等、
すべての技術を融合した病気との総力戦です。
病気を起こすメカニズムを解明して、できるだけ早く異常を見つける、
病変だけをたたいて、正常な組織を守る。
これを実現するために、工学は医療分野で大変重要な役割を担っています。
本特集ではその一部を紹介します。

TALK LOUNGE

〉〉〉 医学と工学を繋ぐ研究者

 映画『Back to the Future 2』のマーティたちは1985年から2015年へタイムスリップしました。そこに出てくる大画面のテレビ電話とタブレット端末、眼鏡型コミュニケーションツールと3Dホログラフィー、非接触で宙に浮く(磁気浮上)ホバーボード…これらのほとんどは現在実現しつつあり、同時に医療の世界でも大変重要な役割を担いつつあるのです。工学の発明は将来の医療を変えられます。この夢を共有する研究者たちの手で医学と工学を繋ぐことが大事なのです。

〉〉〉 病気と闘う工学技術の力

 加速器を使ってがんを治療する、あらゆる透視技術を使って傷つけずに身体の中を診る、マイクロ化学システムで病気の芽を発見する…工学は病気を治す技術だけでなく、病気を発見する技術、病気にならない環境を創る技術を支えます。病気の克服からQOL(Quality of Life)の向上へ、皆で力を合わせて新しい技術に挑戦してみませんか。

(コーディネーター 梅垣 菊男)

医療やQOLに希望を与える工学技術