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学生コラム

■研究・活動紹介
最先端「陽子線治療システム」の
研究開発

量子理工学専攻
量子ビーム応用医工学研究室

修士課程1年
長田 真由子 Mayuko Nagata

[PROFILE]
◎出身地/長野県茅野市
◎趣味/旅行
◎ひとこと/今しかできないことに積極的に挑戦してみましょう!

図1▲陽子線治療の照射イメージ図  陽子線治療は、正常組織への影響を抑えて「がん病巣」に線量を集中できるため、外科療法、化学療法と比較して、身体への負担が少ないのが特長。現在、大変期待されている、新しい放射線治療法です。
 がん病巣だけに陽子線を集中するには、治療計画システムを使って精度の高い線量分布を計算する必要があります。しかし、身体の中は臓器、骨、肺などといった密度の異なる不均質な物質で構成されているため、線量分布の予測は容易ではありません。
図2▲量子ビームによる輸送計算法の
シミュレーション結果の比較
 私は量子ビームの詳細な輸送計算を行う「モンテカルロ法」と、より簡便な計算を行う「ペンシルビーム法」という独自のプログラムを用いて、比較検討しながら、不均質性の高い身体の中で精度の高い線量分布を計算する方法の開発を行っています。
 また、実際に治療が行われている北大の陽子線治療センターで働く先生方と一緒に研究させていただけることも刺激になり、日々楽しんで研究を行っています。私たちにとって身近で重要な医療の分野に工学の知識と技術で携われる医工学はとても魅力的です。今後も医工学の分野に関わり、社会に貢献していきたいです。

■インターンシップ報告
初めての海外経験で得た貴重な経験

材料科学専攻
環境材料学研究室

修士課程2年
本多 しおり Shiori Honda

[PROFILE]
◎出身地/埼玉県さいたま市
◎趣味/料理
◎ひとこと/学生の時に多くの経験を積むと良いと思います。

図1▲研究室のメンバーと「ヴァルトブルグ城」へドライブ  修士1年のとき、2カ月間ドイツの「イルメナウ工科大学」へ海外インターンシップに行き、現地の方と共同で「電解めっき」の研究に取り組みました。現地でお世話になった教授や研究室の方は、現在の私の指導教員と古くからの知り合いであり、初めての海外で不安になっている私に、親切にサポートしてくださいました。
 研究や実験を進めていくうえで、言語の壁は非常に大きく、自分の英語能力が乏しいことを痛感し苦労しました。また、単身で海外で生活することに大きな不安を抱えていました。しかし、周りの方が優しく接してくれて、私も諦めずに自分の意見を伝えようと努力しました。それからは、自分から積極的にコミュニケーションを図るように心掛け、インターンシップの終盤では現地の生活にも慣れ、心から楽しむことが出来ました。研究も順調に進めることができ、新たな成果を残すことが出来ました。
 海外での生活は新しい発見の連続でとても刺激的でした。日本では知り得ない文化や人々と触れ合うことで自分自身の視野が広がり、貴重な体験となりました。そこから、前向きに行動していく姿勢や、新しい環境に飛び込む度胸が身についたと思います。このような経験は学生の時にしか体験できないことであり、新しいことに挑戦していくのは一生の財産になると思います。

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