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学生コラム

■研究・活動紹介
無線式センサ粒子を用いた
作用力測定システムによる粒子挙動解明

環境循環システム専攻
地圏物質移動学研究室

修士課程1年
吉森 亘 Wataru Yoshimori

[PROFILE]
◎出身地/富山県 
◎趣味/サッカー・フットサル
◎ひとこと/学生期間にしか出来ない貴重な体験は、今後の人生に大きく影響すると思います。ぜひさまざまなことを経験してください!

図1▲固気流動層装置外観  私の研究では多様なシチュエーションにおける粒子挙動の解明を目指しています。粒子挙動の解明に向けて、私の研究グループでは自由運動をする粒子に作用する力のリアルタイムかつ非接触での測定が可能な、無線式センサ粒子を用いた作用力測定システムを開発しました。現在は、上下振動する水中での粒子運動や、固気流動層と呼ばれる下部からの送風で流動化した粉体中での粒子運動を対象に、作用力の測定および挙動の撮影、作用力モデルの構築、数値解析との比較などを行っています。粒子挙動を解明することで、多岐にわたる工学プロセスにおける粒子運動の予測や固気流動層を用いた乾式比重選別技術の発展などに役立てたいと考えています。また、センサ粒子はパーツの選定から設計図の作成、プログラミングまで開発の大半を独自で行い、さらなる高汎用性・高機能化を目指し改良を続けています。

図2▲センサ粒子外観
(直径30mm)
 本研究で面白いのは、一つの分野に留まらず、流体力学、電磁気学、計算機科学、電子工学などのさまざまな分野の学問を広く学ぶことができる点です。そうして得た知識を総合し、自力で装置を開発して研究を行うことができるのもやりがいの一つとなっています。また本研究は大阪大学・岡山大学での共同研究となっており、さまざまな分野に携わる方々と討論をする機会を持つことができるので、多様な観点から研究を捉えることができます。私は本研究を通して一つのことにとらわれず広い視野を持って考えることの重要さに気付くことができました。みなさんにも広い分野に興味をもって、自分が真剣に向き合える研究テーマを見つけてほしいと思います。

■インターンシップ報告
遠いセルビアの地で日本の技術力を実感

機械宇宙工学専攻
流体力学研究室

修士課程2年
山口 陽平 Yohei Yamaguchi

[PROFILE]
◎出身地/愛知県出身
◎趣味/野球、登山
◎ひとこと/失敗を恐れず、積極的に!

図1▲インターンシップ生のみんなと  2014年9月~11月の2ヶ月間、セルビアの企業でインターンシップを経験しました。材料のデータベースに関するソフトウェアの開発を行う企業において、私の研修内容は主に、日本の資料からのデータソーシングと、日本顧客に向けたガイドツアーの作成でした。自分の専攻とは直接関係のない内容でしたが、日本語がわかるのは私一人、さらにお客様と直接に関わる部分の業務だったため、非常にやりがいを感じました。
 研修中は、他の国からインターンシップでやってきた学生たちと共同生活をしました。インターンシップ生は皆仲が良く、平日はバーでお酒を飲んだり、休日は隣国へ行ったり、現地のイベントに参加したりしました。このような活動を通して、インターンシップ生同士お互いについて深く知ることや、セルビアの人々や文化と触れ合うことができました。
 セルビアでの研修中は、日本人とは全く出会うことがなかったにも関わらず、至る所で多くの日本メーカーの製品が使われているのを見て、とても驚きました。日本の技術力が世界で認められている何よりの証拠だと思います。将来は日本の高い技術力を活かし、世界で活躍するエンジニアになりたいと思っています。

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