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卒業生コラム

上村 隼太

お客様視点のものづくりをめざして

株式会社日立製作所
社会イノベーション事業推進本部
ソリューション・ビジネス推進本部
トータルエンジニアリング本部
産業第二システム部
企画員

村井 剛博 Takahiro Murai
[PROFILE]
2009年3月 北海道大学工学部 応用物理学科卒業
2009年4月 北海道大学大学院 工学研究科 応用物理学専攻
修士課程 入学(固体物理学研究室所属)
2012年3月 北海道大学大学院 工学研究科 応用物理学専攻
修士課程 修了
2012年4月 株式会社日立製作所 入社
社会イノベーション・プロジェクト本部
ソリューション推進本部 産業・流通システム本部
医薬・食品システム部(現部署の旧称)配属

今の業務概要と入社の動機

 日立製作所に入社し、技術営業という立場で、おもに医薬品製造業のお客様に向けて製造現場で使用するITシステムの提案や、お客様のフロントに立ってプロジェクトを推進するプロジェクトリーダーといった業務に携わっています。しかし、もともと情報系の専攻であったわけでもありませんし、かしこまった場所が苦手な私が、お客様と直接向き合うような仕事をすることになるとは全く思っていませんでした。
 学生時代の研究は、現在の業務とは関係性がかなり薄いのですが、固体中を伝わる振動(弾性波)がどのような伝わり方をするか、数値シミュレーションによる解析をしていました。その中で、研究の内容もさることながら、プログラム作成の方に興味を持ってしまい、ざっくりと「IT関連の仕事が面白いかも」と考えるようになったのがきっかけです。実際に仕事に就いてから、私にとっては新しいことばかりで戸惑いも多く、忙しい毎日ですが、やりがいも多いと感じています。

決め手は「ヒアリング力」

図1▲提案内容検討中。
 事務所にいるときは会議室に缶詰になっていることも多いです。
 どんなに高品質なシステムやサービスを自社で持っていたとしても、ただそれを見せ付けるような提案では、なかなかお客様の心には響きません。お客様のお悩みやご要望をいかに解決するか、という相手の目線に立って考える姿勢が一番の基本です。そのため、まずはお客様のニーズを聞き出すヒアリング力が大事になってきます。そしてそのニーズに対し、実際にシステムを利用される方がどのような作業をしているか想像をしながら、「そのお客様にとって使いやすいモノは何か?」「技術面で無理な事はないか?」「金額面は問題ないか?」などを営業やシステムエンジニアと一緒になって考え、提案内容をブラッシュアップしていきます。

学生時代の経験は貴重!

図2▲会社メンバーとの雪山旅行にて。
 趣味でつながっている人たちとは仕事もスムーズ!
 現在の仕事において、研究で培った論理的思考力はもちろんですが、趣味として行っていたDJやスノーボードで得た経験が大きく役立っています。DJでは、お客様の要望を察知する洞察力が身につきましたし、スノーボードは、共通の趣味の話題として、社内・社外関わらず、幅広い世代の方々とつながることが出来ています。きっと、どんな経験も無駄になることはありません。社会人に比べて自由時間が多い学生時代に、真面目な事も遊びも両方、真剣に取り組んでみてはいかがでしょうか?

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