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清水康行教授がYalin賞を受賞しました

Yalin賞授賞式の様子(2013年9月10日、中国・成都で行われたIAHR世界大会にて)
▲Yalin賞授賞式の様子
(2013年9月10日、中国・成都で行われたIAHR世界大会にて)
 清水康行教授が国際水理学会(IAHR)の大賞、Yalin賞を受賞しました。我が国二人目の快挙です。IAHRは1935年設立の伝統ある国際学会で、水理・水文・河川・海岸などの水理水工学分野で最も権威ある学会です。Yalin賞はIAHR創設70周年を記念して設けられた賞で、土砂水理学の権威である故Yalin教授の名前に因んでいます。正式名は「IAHR M.Selim Yalin Lifetime Achievement Award」であり、生涯に渡って研究を大成された優れた研究者に対し、二年に一度、世界で一人のみに与えられるこの分野で最高の栄誉ある賞です。「水のノーベル賞」といっても過言ではないでしょう。清水教授受賞の朗報が飛び込んできたのは2013年6月、マドリードで開催されたIAHR総会直後のことでした。受賞理由には、数値土砂水理学分野での傑出した研究業績のみならず、若手育成への熱意、実務面への多大なる貢献の全てが高く評価されたことが挙げられています。2013年9月10日、中国・成都で開催された第35回IAHR世界大会で、各国代表臨席の中、表彰式が盛大に取り行われました。清水教授の受賞は本学関係者にとって大きな名誉であるだけでなく、我が国の全ての水工学研究者、技術者にとっても大きな励みとなるに違いありません。

(工学研究院環境フィールド工学部門 木村一郎)

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トリノ工科大学でサマースクールが開催されました

 サマースクールとは、夏休みなどを利用して海外の異なる大学の学生が一緒に集まって共同で学習したり、討論して期間中に成果をまとめ発表するというものです。
 今回は、トリノ工科大学が主催校となり、イギリスのエジンバラ・ネイパー大学、アメリカのローレンス工科大学、ポルトガルのリスボン工科大学と北海道大学はパートナーとなって昨年(2013年)9月2日~6日にトリノ工科大学で開催されました。北大からの5名(工学研究院の大学院生、内一人は、スイス連邦工科大学チューリッヒ校に留学中)を含めて、8カ国27名の学生が参加しました。
 テーマは、「スマート・シティ」といって、地球環境問題から社会問題、都市問題などの今日的課題を踏まえて、これからの都市の姿を示すキーワードを、トリノというイタリアの歴史的都市でかつ工業都市で、どのように具体化するのかということでした。
 広範な知識が要求される中、都市デザイナー、都市計画家、社会学者、地理学者などの研究者をはじめとして、自治体、コンサルタントなどの専門家からも多くの講義プログラムが組まれました。それらの知見を下に、学生達は、ばらばらに4グループに別れ、討論、フィールドワークをしながら、最終日にトリノ市に対するスマート・シティのあり方の提案を発表しました。
 今年の夏には、北大で開催の予定です。

(工学研究院建築都市空間デザイン部門 小篠隆生)