
6人の大学院生に、それぞれの研究室を紹介してもらいました。
REPORTER 5
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工学院 建築都市空間デザイン専攻 |
[PROFILE] |
REPORT1 まずはそれぞれ研究テーマをご紹介
社会状況や文化、気候条件などから建物を考察。
私たちは、日常生活の大半を建築の中で過ごしています。住宅、学校、オフィス、ショッピングセンター……このように、様々な建物のタイプがあります。その中で最も身近な住宅をとっても、民家など地域の文化や暮らしが滲み出た伝統的なものから、集合住宅である高層のマンションなど、全く違う暮らし方が展開されています。その建物がどのような要因でその形になったのかを、社会状況や文化、地域の気候条件から考察しています。
REPORT2 具体的にはこんな研究をする日々です
1980年代から現在までの北海道の住宅を研究。
私は今、北海道の住宅について研究をしています。特に、1980年代から現在までの特徴・変遷を見ています。例えば、関西出身の私には、北海道の住宅の風除室が新鮮に映りました。これは、外部の冷たい空気を内部に持ち込まないよう玄関の前に設けられた小さな空間です。些細なことですが、自分の住んでいる地域を一歩、外に出ることで、今まで当たり前だと思っていた世界が、実はその地域や時代の特別なものであると知ることができます。
REPORT3 実用化の可能性など研究がめざすもの
アーキテクトとして、これからの暮らしを表現する。
北海道の住宅はこの20〜30年で技術的にも形状的にも大きく変化しています。これを丁寧に整理することが、この先の住宅がどうあるべきかを考える土壌をつくることに繋がると考えています。また、建築は建物をつくるだけではありません。私たちはビルダーではなく、アーキテクトです。人のアクティビティや、これからの暮らしを考え、表現することを大切にしています。設計の演習では、自分の考えを図面や模型にし、毎回、発表・議論しています。
REPORT4 研究室の外ではこんなワタシです
イタリア・トリノで建築ワークショップに参加。
昨年の夏に、イタリア・トリノへ行ってきました。トリノはフィアットの企業城下町として栄えた都市です。そこで様々な国で建築や都市を学んでいる同世代の学生と交流し、これからの都市の在り方を提案するワークショップに参加しました。自分と異なる経歴をもった人と接し、互いを理解するきっかけになったと思います。このように、“建築”をツールに地域や国境を越えて、初めて逢う人ともコミュニケーションがとれることが、建築の魅力です。
REPORTER 1
工学院 材料科学専攻
環境材料学研究室
修士課程2年
行方 千賀REPORTER 3
工学院 量子理工学専攻
量子ビーム応用計測学研究室
博士後期課程2年
嶋岡 毅紘REPORTER 5
工学院 建築都市空間デザイン専攻
建築史意匠学研究室
修士課程2年
卜部 真実
REPORTER 2
工学院 人間機械システムデザイン専攻
バイオメカニカルデザイン研究室
修士課程2年
近久 晃一郎REPORTER 4
工学院 北方圏環境政策工学専攻
構造システム研究室
修士課程2年
大村 健祐REPORTER 6
総合化学院 総合化学専攻
バイオ分子工学研究室
修士課程2年
飛谷 康太