特集1 ー工学部創立90周年ー

北海道大学工学部の歴史

社会基盤を形成する「科学・技術」を革新する研究と人材の育成を担う工学部。
その存在は、自由な思想と実験的精神によって未知の領域を切り拓いてきた、多くの先人たちが築いた学問風土の上にあることを忘れてはいけません。

本広報誌「えんじにあRing」では、大学院工学研究院・工学院における教育・研究内容をわかりやすく解説するとともに、日々の研究に取り組む学生や、大学院での学びを生かして社会で活躍する卒業生の紹介、また最新のニュースやトピックスを発信しています。平成17年に現在の「えんじにあRing」にリニューアルされ、今年の10月号で記念すべき400号を迎えます。

(※1) 工学部が初めて卒業生を出したのは昭和3年ですが、同窓会ができたのは後年になります。昭和16年、卒業生代表によって「北工同窓会」が設立されましたが、具体的な活動ができるような社会情勢ではありませんでした。戦後の混乱が収まりかけた昭和24年、工学部開学25周年記念式典を機に、名称も「北海道大学工学部同窓会」と改め、実質的な活動がスタートしました。

(※2) 北大工学部から、ついに日本人初の宇宙飛行士となる人材が現れました。原子工学科高真空工学講座の毛利衛助教授(当時)です。日本人最初の宇宙飛行士(搭乗科学技術者)に選ばれ、昭和60年11月より宇宙開発事業団へ移籍。平成2年にスペースシャトル搭乗科学技術者に選ばれ、平成4年9月12日に打ち上げられたスペースシャトル・エンデバーに搭乗して数々の実験を行い、8日間の宇宙生活を終えて9月20日に無事帰還しました。