特集2 ーこれがわたしの研究室ー

6人の大学院生に、それぞれの研究室を紹介してもらいました。

REPORTER 6

飛谷 康太

総合化学院 総合化学専攻
バイオ分子工学研究室
修士課程2年

飛谷 康太 Kota Tobitani

[PROFILE]
◎出身地/北海道雨竜郡幌加内町
◎趣味/スポーツ観戦

REPORT1 まずはそれぞれ研究テーマをご紹介
再生可能なバイオプラスチックの合成。

 私たちの研究室では、再生可能なバイオマス由来の資源を原料とし、微生物や植物の体内を生産工場と見立てて、バイオプラスチックの合成を行っています。一見すると、微生物とプラスチックは何のつながりもないように感じませんか? 私自身も研究室に所属する前は「微生物でどのようにプラスチックを作っているのだろう」と疑問に思いました。この単純な疑問が、この研究に興味を持ったきっかけであり、今も研究の原動力となっています。

REPORT2 具体的にはこんな研究をする日々です
バイオプラスチックの生産過程を分子レベルで解析。

 微生物が作るバイオプラスチックは、微生物の遺伝子操作や培養方法によって生産性や性質が様々に変化します。しかし、その変化は何が原因で生じているのか明確にはわかっていません。そこで私の研究では、微生物が原料となる糖を取り込んでから最終生産物のプラスチックになるまでの複数の化学反応の流れを分子レベルで解析しています。これにより、微生物内での化学反応が明確になり、バイオプラスチックの生産性向上や性質改善の糸口をつかむことができます。

REPORT3 実用化の可能性など研究がめざすもの
バイオプラスチックの生産性や品質の課題を解決。

 私たちが研究しているバイオプラスチックは、皆さんが今使っている石油由来のプラスチックと比較すると、生産性や品質においてまだ課題があると言えます。しかしこれらの課題は、先ほど述べた研究により解決することができるかもしれません。再生可能なバイオマスが原料のプラスチックを生産することができるようになり、ゆくゆくは有用なバイオプラスチックが皆さんのもとで活躍することが私たちの願いです。

REPORT4 研究室の外ではこんなワタシです
研究室対抗ソフトボール大会に向けてみんなで練習。

 日々の学校生活では、研究だけでなくスポーツや旅行といった様々なイベントがあります。特に研究室対抗ソフトボール大会には力を入れており、昼休みや空き時間を利用してみんなで練習を行っています。研究主体の生活では運動不足になりがちなので、体を動かすよい機会です。その他にも研究室メンバーで旅行に行ったり、大学の部活やサークルと両立している人もいます。研究に没頭するだけでなく気分転換も適度に行い、メリハリのある生活を送っています。


  • 行方 千賀REPORTER 1
    工学院 材料科学専攻
    環境材料学研究室
    修士課程2年
    行方 千賀
  • 嶋岡 毅紘REPORTER 3
    工学院 量子理工学専攻
    量子ビーム応用計測学研究室
    博士後期課程2年
    嶋岡 毅紘
  • 卜部 真実REPORTER 5
    工学院 建築都市空間デザイン専攻
    建築史意匠学研究室
    修士課程2年
    卜部 真実
  • 近久 晃一郎REPORTER 2
    工学院 人間機械システムデザイン専攻
    バイオメカニカルデザイン研究室
    修士課程2年
    近久 晃一郎
  • 大村 健祐REPORTER 4
    工学院 北方圏環境政策工学専攻
    構造システム研究室
    修士課程2年
    大村 健祐
  • 飛谷 康太REPORTER 6
    総合化学院 総合化学専攻
    バイオ分子工学研究室
    修士課程2年
    飛谷 康太