
本学学生として初のダブルディグリーを取得
本学院では、平成22年7月6日に締結したポーランド・AGH科学技術大学との「ダブルディグリープログラム※に関する覚書」に基づいた博士号学位取得プログラムにより、平成25年3月25日に本学学生としては初めてのダブルディグリー取得者が誕生しました。
本学及びAGH科学技術大学から博士号を授与された土屋真悟さんは、平成22年4月に本学院博士後期課程材料科学専攻に入学した後、本プログラムに参加しました。在学中は両大学に所属し、双方の大学から教育、研究指導を受けました。
本プログラムは、本学で最も早く実施したダブルディグリープログラムで、このたび、プログラムとしては初めて学位を学生へ授与しました。被授与者である土屋真悟さんには、本プログラムで培った知識と経験を活かし、今後国際的に活躍されることを期待しています。なお、今後両大学から各1名が参加予定であり、本プログラムに加え、タイ・アジア工科大学との修士号学位取得プログラムも実施しています。
これからも多くの学生が参加し、ダブルディグリーの取得を目指していただきたいと思っています。
(国際企画事務室)
北大“初”のダブルディグリープログラム
株式会社ブリヂストン
土屋 真悟 Shingo Tsuchiya
平成25年3月 | 北海道大学大学院工学院 材料科学専攻博士後期課程修了 |
ダブルディグリープログラム(Double Degree Program:以下DDP)は、大学間交流協定校との覚書に基づき、学位取得を目的としたプログラムであり、私は本学学生初のDDP参加者として、AGH科学技術大学(ポーランド)で研究の機会を得ました。私は予てから、グローバルな人材として社会で活躍するため、若いうちに海外での研究経験を持ちたいと考えておりました。その中で、短期の海外インターンシップも視野に入れておりましたが、折角ならばより厳しい目標に挑戦したいと考え、DDPへの参加を決めました。
AGH科学技術大学は、貴重な歴史遺産が数多く残る古都クラクフに位置し、金属学及び採掘学を発祥としたポーランド最大の科学技術大学として知られています。私はそこで溶鉄の粘性測定に関する研究を行っておりました。研究においては、日本のように自分一人で実験する事は少なく、大学の技官との共同作業が主でした。そのため、研究成果を挙げるためには、技官とのスケジュール調整において、熱意を持った交渉が必要だと痛感しました。私生活では学生寮に滞在しておりましたが、世界各国からの留学生と交流ができたことが、とても印象深い思い出として残っています。
AGH科学技術大学にて得られた研究成果は、北大での成果と共に博士論文にまとめ、両大学それぞれでの学位審査を通過することで、本年2013年3月、ついに二つの大学から博士号を取得することが出来ました。研究の進め方や論文審査の方法など、国・大学間での様々な違いに苦労することもありましたが、そのすべてがとてもいい経験になりました。今後、DDPに参加する学生には、どんな状況でも工夫や交渉を重ねて研究成果を出す対応力を持ち、何より積極的に行動していただきたいと思っています。最後に、多忙な中、DDPの遂行に注力してくださった両大学の関係者皆様には、深く感謝したいと思います。

▲指導教員のKarbowniczek教授とレストランにて

▲お世話になった技官・学生の方々とAGH大の実験室にて

▲研究室の松浦清隆教授とともに

▲馬場工学院長から学位を授与される土屋さん
※ダブルディグリープログラムとは? :大学間交流協定に基づく学生交流の一環として、本学と協定大学との間で結ばれた教育プログラムにしたがい、両大学の学生がそれぞれの大学に在籍しながら、教育及び研究指導を両大学から受けることにより、それぞれの大学から学位を取得するプログラムです。
英語特別コース
(English Engineering Education Program : 略称e3)について

▲現場見学会への移動中の車内

▲忘年会の様子
e3の「グローバル工学人材養成プログラム」が、平成24年度「国費外国人留学生の優先配置を行う特別プログラム」に採択され、国費外国人留学生に対する奨学金の採用枠の拡大が図られました。
このプログラムは、国際舞台で活躍するグローバルな工学人材を養成することを目的に、優秀で意欲の高い世界各国から国費・私費の留学生及び日本人学生を受入れ、大学院工学院の全専攻で100%英語による質の高い教育を提供するものです。日本人学生を増やすためのインセンティブとして、奨学金の給付や教員の質を高めるFD(Faculty Development)の実施、学生の海外留学促進、国際的就職支援を行う予定です。
e3は、講義や研究指導、また修士論文や博士論文の作成など、学位取得までのすべてが英語で行われる大学院教育プログラムです。平成12年に社会工学系のみの専攻でスタートし、現在は工学院の12専攻全てが対象となり、115の講義を提供しています。
平成25年3月末現在、e3には26か国95名の大学院生が在籍しており、この他日本人学生が10名在籍しています。平成25年度からは、学生の更なる増加、特に日本人学生の増加を予定しています。
平成25年度からは、e3に入る優秀な日本人学生に対して奨学金が給付されます。e3には、世界中から集まる文化や教育の異なる留学生が多数在籍しており、この留学生から様々な刺激を受けることで視野が拡がる機会となります。意欲あふれる多くの日本人学生の入学を期待します。
(国際企画事務室)
北海道大学ホームカミングデー2013
北海道大学同窓生の皆様に懐かしいキャンパスで、旧友や恩師と青春の思い出を振り返っていただき、北大の「今」を体感していただく催し「ホームカミングデー」を札幌キャンパスにて開催します。
歓迎式典や講演会を行うほか、各部局・同窓会主催行事も多数ご用意し、皆様が「エルムの森」へ戻って来てくださることを心よりお待ちしております。
また、在学生の父母の皆様も歓迎いたします。
実施主体
◎主催/北海道大学
◎共催/北海道大学連合同窓会
開催日
◎平成25年9月28日(土)
※行事により9月27日(金)に開催するものもございます。
会場
◎北海道大学札幌キャンパス
メイン会場行事(午前中)
◎平成25年9月28日(土) 歓迎式典・記念講演会
山口佳三北海道大学第18代総長による本学の近況報告、數土文夫北海道大学連合同窓会長による挨拶に続き、鳥インフルエンザ研究で著名な喜田宏北海道大学名誉教授による記念講演会を行います。
工学部・工学院開催行事(予定)
OB・OGとの懇親会 |
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DVD等放映コーナー |
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工学部同窓会 講演会 |
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新たな未来を拓く工学(仮) |
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北工会サークル展示 |
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