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卒業生コラム

泉 嘉治

インフラとしてのネットワークをもっと安全で快適な環境にしたい

富士通株式会社
ネットワークサービス事業本部

泉 嘉治 Yoshiharu Izumi
[PROFILE]
平成22年3月 北海道大学大学院
工学研究科応用物理学専攻修了
平成22年4月 富士通株式会社に入社
ネットワークサービス事業本部に配属

高速かつ安定したネットワークの提供

 近年のグローバル化やクラウドサービスの普及により、高速かつ安定したネットワークの提供が要求されています。私はネットワークSEとして、金融、官公庁、製造、医療など、さまざまな業種のお客様に対して、必要不可欠なインフラであるネットワークを提供する仕事に携わっています。納期が短い業務が多いため、スピードが要求されます。短時間で判断し、かつトラブルが無いようにするかが重要となります。
 現在の業務についてから、無料で利用できるクラウド上のEメールサービスにも多くの人が関わっていることを知りました。当たり前のように利用できるネットワークですが、そのインフラを安定して提供し続けるには綿密な計画が必要であり、万が一の障害時のリカバリ策を考えておくことがとても重要なのです。

学生時代の実験で身についた計画性

 大学時代は応用物理学科に所属し、半導体物性の研究(具体的には量子ドットの結晶成長の研究)をしていました。量子ドット内の電子スピンを制御することによって、将来的に量子暗号通信への応用が期待されています。量子暗号通信の実現により、スピンのアップ・ダウンを制御して解読不可能なコードを作り出し、高速かつ安全な通信ができるようになると考えられています。
 結晶成長実験は、準備に時間を要します。実験ができる日が限られていたため、事前に綿密な計画を立てる必要がありました。そこで計画性やスケジュール作成のノウハウを身に付けたことが、今の業務にも非常に役立っています。また、当時から興味のあった通信分野に携われることにとてもやりがいを感じて、日々の業務に取り組んでいます。

セキュアなネットワーク環境のために

図1▲データセンターイメージ図:データセンタにはさまざまな
   お客様のサーバが収容されており、
   センター内の職員が保守を行っています。
 ビジネスにおけるグローバル化は、今後ますます加速するでしょう。サーバ運用をデータセンターに外部委託するクラウドサービスも、より一層必要とされるようになると思われます。ネットワークの重要性は高まる一方なのです。
 現在は、ギガビット通信が一般的になりつつありますが、さらなる高速通信かつセキュアな通信、さらにワイヤレス通信の技術革新も進んでくるでしょう。そのような社会のネットワークSEとして、お客様にセキュアなネットワークを提供していくことが使命であると考えています。そのためには、最先端のネットワーク技術や知識の習得はもちろん、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力をさらに向上させて、魅力的なサービスを提供していきたいと考えています。

 

図2▲タブレットの業務利用:社外から自分の端末にアクセスできる通信サービスが普及してきています。
社外からでも資料作成やお客様への提案ができるようになります。

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