特集2 ーこれがわたしの研究室ー

REPORTER 6

大友 涼子

環境循環システム専攻
地圏物質移動学研究室
博士後期課程1年

大友 涼子 Ryoko Otomo

[PROFILE]
◎出身地/北海道札幌市
◎趣味/カラオケ・読書・フランス語

REPORT1
多孔質体という物質中の
移動現象を研究。

 研究室での研究は、土壌汚染や汚水処理に関する研究と、液中での粒子運動や移動現象に関する解析の2つに大別されます。前者は現場でのサンプル採取などフィールドワークを経験できるという長所がありますが、私は後者のグループで、多孔質体という内部に多数の空隙を含む物質中の移動現象に関する研究を行っています。数学が好きだったので、数学を使って理論的に現象を解明するという点に惹かれ、このテーマを選びました。

多孔質体という物質中の移動現象を研究

REPORT2
複雑な相互作用の
メカニズム理論を構築。

 土壌汚染や汚水処理に関する研究では、実際に問題が起きている現場のサンプルを分析し、原因解明や対策の検討などを行います。逆に、私の研究は理論的な解析が基本です。複雑な形状をもつ多孔質体の空隙の中で、物質の移動や物質同士の反応が起こり、またそれによって空隙形状も変化するという相互作用のメカニズムを知るために、方程式を解いたり数値シミュレーションを行ったりして、理論を構築することを目標としています。

多孔質体中の物質移動

REPORT3
基礎的な研究は、
多くの分野に応用できます。

 実際に問題となっている事柄を対象とする研究と基礎的な現象の解明を目指す研究、それぞれゴールは違いますが、同じ研究室の中でのテーマなのでどちらにも興味をもつことができます。私の研究は非常に基礎的で、即社会で生かされるような内容ではありませんが、裏を返せば幅広い場面で応用できる可能性があります。特定のアプリケーションにこだわらず、多くの分野で重要な現象についてメカニズムの解明を追及していきたいです。

土壌汚染の現状

REPORT4
とにかく盛り上がる、
研究室の面々。

 修士に入ってからは、研究室で過ごす時間がほとんどです。研究室のメンバーは明るく親切で仲がよく、居心地のよい雰囲気です。自分の研究を進めながらも、メンバーで互いの研究について話したり(時には手伝わせてもらったり)、ゼミで英語のプレゼンテーションを実践したりと、楽しいだけではなく常に刺激もある毎日です。飲み会では先生・先輩・後輩みんなまとめて盛り上がりますし、春休みにはスキー旅行にも行きました。

スキー旅行にて


  • 早坂 知士REPORTER 1
    生物機能高分子専攻
    バイオ分子工学研究室
    博士後期課程2年
    早坂 知士
  • 池田 隼REPORTER 3
    機械宇宙工学専攻
    計算流体工学研究室
    修士課程1年
    池田 隼
  • 羽深 昭REPORTER 5
    環境創生工学専攻
    水環境保全工学研究室
    修士課程2年
    羽深 昭
  • 清兼 直哉REPORTER 2
    材料科学専攻
    材料数理学研究室
    博士後期課程1年
    清兼 直哉
  • 田中 真悟REPORTER 4
    エネルギー環境システム専攻
    原子力環境材料学研究室
    博士後期課程3年
    田中 真悟
  • 大友 涼子REPORTER 6
    環境循環システム専攻
    地圏物質移動学研究室
    博士後期課程1年
    大友 涼子