特集2 ーこれがわたしの研究室ー

REPORTER 3

池田 隼

機械宇宙工学専攻
計算流体工学研究室
修士課程1年

池田 隼 Jun Ikeda

[PROFILE]
◎出身地/北海道札幌市
◎趣味/ドライブ・温泉・弓道

REPORT1
自動車周りの空気の流れを
コンピュータ解析。

 研究室では、ものの流れをコンピュータでシミュレーションしています。大きく分けて、自動車やスキージャンパーなどの周りの空気の流れを解析するグループ、ガスタービンエンジンやバーナーなどの燃焼器を対象とした解析を行うグループ、燃料電池内の水の流れを解析するグループがあります。私は、空気の流れを解析するグループで、車が走行中に空気から受ける力や車の周りで発生する渦の再現・予測をする研究を行っています。

計算流体工学研究室での研究テーマ

REPORT2
実際に車が走っている状態に
より近づくために。

 流れの数値シミュレーションは、対象物体の形状を再現したデータを作成する、流れを支配する方程式をコンピュータで解く、結果を出力し考察するという3段階で行われます。自動車周りの流れ解析では、共同研究先の企業から頂いた車両のデータを元にシミュレーションを行い、空力的な性能を評価します。車の走行中の姿勢変化を考慮した、実際に車が走っている状態により近いシミュレーション手法の開発が現在の研究の目標です。

自動車周りの渦構造

REPORT3
横風突風にも安定して
走れる自動車を開発。

 運転中に、急な横風でハンドルを取られる体験をされた方もいると思います。そのような横風突風への遭遇や、レーンチェンジの際に車の姿勢や周りの流れが変化する現象を、シミュレーションによって細部にわたって再現することで流れを予測することを目指しています。そのような予測が可能になれば、空力的に安定性の高い形状や、走行中の空気抵抗が少なく燃費の良い自動車を開発するツールとして活用できるようになります。

自動車が横風突風に遭遇した際の流速の変化

REPORT4
道場で弓を引くと、
身も心も引き締まります。

学部生のときは体育会弓道部に所属し、日々練習に励んでいました。弓道部では、学業だけでは得られない貴重な体験が得られるなど、充実した四年間を送ることができました。引退してOBとなった今でも、時には道場に行き、後輩たちに混じって練習に参加しています。研究をしている間はほとんど体を動かすこともないので、今では弓道をすることが良い運動の機会にもなっていますし、道場で弓を引く一瞬は、身も心も引き締まります。

弓を引く著者


  • 早坂 知士REPORTER 1
    生物機能高分子専攻
    バイオ分子工学研究室
    博士後期課程2年
    早坂 知士
  • 池田 隼REPORTER 3
    機械宇宙工学専攻
    計算流体工学研究室
    修士課程1年
    池田 隼
  • 羽深 昭REPORTER 5
    環境創生工学専攻
    水環境保全工学研究室
    修士課程2年
    羽深 昭
  • 清兼 直哉REPORTER 2
    材料科学専攻
    材料数理学研究室
    博士後期課程1年
    清兼 直哉
  • 田中 真悟REPORTER 4
    エネルギー環境システム専攻
    原子力環境材料学研究室
    博士後期課程3年
    田中 真悟
  • 大友 涼子REPORTER 6
    環境循環システム専攻
    地圏物質移動学研究室
    博士後期課程1年
    大友 涼子