特集2 ーこれがわたしの研究室ー

REPORTER 5

羽深 昭

環境創生工学専攻
水環境保全工学研究室
修士課程2年

羽深 昭 Akira Hafuka

[PROFILE]
◎出身地/東京都三宅村
◎趣味/シュノーケリング

REPORT1
環境汚染の原因となる
重金属を簡単に検出する方法。

 水環境保全研究室の研究テーマは多岐にわたりますが、私は新規センサ色素の開発に取り組んでいます。現在、重金属による環境汚染が問題となっており、環境中の重金属を簡単に検出する方法が求められています。そこで本研究では、高感度な蛍光分析法で重金属を測定するため、重金属と結合すると蛍光色が変化する新しいセンサ色素の開発を行っています。新たな重金属分析法にチャレンジしてみたいと思って、このテーマを選びました。

実験室内の風景

REPORT2
重金属と結合して発色が変化する
新しいセンサ色素を開発。

 実験室では、市販の有機化合物を原料として段階的に合成を進め、センサ色素の開発を行っています。また完成した色素を用い、重金属の種類や濃度を変えてスペクトル測定を行い、センサ色素の性能を評価しています。重金属には多くの種類が存在しますが、その種類によって、蛍光発光の強度だけでなく蛍光色が変化するセンサ色素の開発を行っています。なお現在はセンサ装置開発のために、色素の基盤固定に関する研究も行っています。

蛍光色変化およびグラフ

REPORT3
今までにない、
簡単で迅速な分析法を目指して。

 現在の重金属分析法には、すでに高感度な方法がありますが、測定に時間を要する、操作が煩雑などといった短所もあります。本研究では、蛍光分析を用いて汚染現場や水環境中の重金属を簡易かつ迅速に測定できるセンサ装置の開発を最終的な目標としています。実用化にはまだまだ遠く課題は山積みですが、問題点を1つ1つクリアして、既存の分析法とは異なる新たな重金属分析法の1つとして提案できればと考えています。

重金属を測定している河川

REPORT4
研究以外はもちろん、
イベントにも忙しい研究室。

 研究室では、日々の研究以外にも夏のキャンプやジンギスカン、ビアガーデンなど様々なイベントがあり、メンバーと楽しく過ごしています。また、国内外の学会に参加させていただく機会も多く、自分の研究に対する意見をいただいたり、他の研究も聴けるため非常に勉強になります。学部時代には剣道部に所属しており、引退した今も月に数回練習に参加することで、研究中心の運動不足な生活において体を動かす良い機会となっています。

蛍研究室4年生歓迎会


  • 早坂 知士REPORTER 1
    生物機能高分子専攻
    バイオ分子工学研究室
    博士後期課程2年
    早坂 知士
  • 池田 隼REPORTER 3
    機械宇宙工学専攻
    計算流体工学研究室
    修士課程1年
    池田 隼
  • 羽深 昭REPORTER 5
    環境創生工学専攻
    水環境保全工学研究室
    修士課程2年
    羽深 昭
  • 清兼 直哉REPORTER 2
    材料科学専攻
    材料数理学研究室
    博士後期課程1年
    清兼 直哉
  • 田中 真悟REPORTER 4
    エネルギー環境システム専攻
    原子力環境材料学研究室
    博士後期課程3年
    田中 真悟
  • 大友 涼子REPORTER 6
    環境循環システム専攻
    地圏物質移動学研究室
    博士後期課程1年
    大友 涼子