

スイス連邦工科大学とのジョイントシンポジウムを開催
▲総長室表敬訪問 我々の工学研究院は素晴らしい大学と協定を締結している。スイス連邦工科大学―チューリッヒ校(ETHZ)である。2009年1月、ETHZの材料研究センター(MRC)と北大工学研究科が学術交流協定を締結した。無論、我々もハイレベルな教育研究で世界をリードしているつもりだが、相手は世界ランク9位、ユーラシア大陸では1位の大学である。ETHZと北大工学研究院は、研究者の数が同程度、学生数は北大の方が多く、事務員の数はETHZの方が3倍だ。研究費はETHZが北大全学の1.5倍である。ノーベル賞受賞者数の比較はもう少し先に延ばしたいところだが、とにかく現時点では21対0だ。設立はETHZが1855年、札幌農学校の1876年より少し古い。アルバート・アインシュタインも卒業し、助手として勤務したこの大学は、教育と研究の組織が明確に分かれ、本年度からの我々の工学院・工学研究院の状況に近い。
調印式を兼ねて、交流協定を締結した2009年1月に、ETHZを会場として第1回ジョイントシンポジウムが開催された。この協定締結のコーディネータは武田靖教授(現名誉教授)である。正月早々の1月初旬、工学研究科から三上研究科長、但野副研究科長をはじめ11名がスイスに飛んだ。
今回の報告書は第2回ジョイントシンポジウムについてである。これは2010年2月8日(月)と9日(火)の2日間にわたるもので、わが工学研究科を会場として開催された。第1回ジョイントシンポジウムの最後に、必ず次は北大で開催するから来るようにと口約束したのが実現した形である。副研究科長の但野茂教授とメインコーディネータの武田靖教授、それにGCOE共催の議長である吉川信一教授が中心となってETHZ側研究者の招聘やプログラム作成が行われた。ETHZ側から時間をさいて来られた7名は、時差にもかかわらずシンポジウムにおいて手厳しいコメントを発し、超一流であることを示してくれた。せっかく協定を結んだのだからと積極的に助言してくれるのは全くもって嬉しいことである。折しも雪祭りが開催されており空き時間にでも見学をと奨めたところ、全員がシンポジウム前日にもう行ってきたとのこと。さすがハイキングが大好きなチューリッヒの方々だ。シンポジウムの内容は後日、Proceedingsが公表されるのでそれをご覧いただきたい。
学術協定のもと、既に沢山の交流が並行に走っている。しかし気が合わなければ形式的となり活動は自然に消えていくだろう。子供の頃を思い出してほしい。親がこの子と友達になりなさいと言い、その子と親友になれるだろうか。大学の研究者は子供のようにワガママで純粋なところがある。一緒に何か形になるものを目指すときに初めて親しくなれる。次回のシンポジウムは2011年の夏のスイスを予定している。それまでにコラボレーションの成果を論文でどんどん発表してもらいたい。
北大からのシンポジウム参加者は以下のとおりである(職名は当時)。
佐伯浩総長、本堂武夫副学長、三上隆研究科長、但野茂 副研究科長、恒川昌美副研究科長、馬場直志 副研究科長、武田靖教授、大橋俊朗教授、毛利哲夫教授、吉川信一教授、覚知豊次教授、幅崎浩樹教授、佐々木克彦教授、松浦清隆教授、上田多門教授、オリバーライト教授、龔剣萍教授(理学研究院)、野田昭彦国際企画課長、本間敏史工学系事務部長、向井地博之工学系事務部総務課長、および本報告の著者の村井祐一准教授。
(エネルギー環境システム部門 村井 祐一)
受賞者を囲んでの集合写真

北海道大学工学系
イノベーションフォーラム2010のご案内
~産学連携の架け橋を目指して~

▲昨年度の研究発表の様子

▲昨年度のポスター展示発表の様子
工学研究院と情報科学研究科では、平成19年度~21年度に引き続き「北海道大学工学系イノベーションフォーラム2010」を開催いたします。
これは、イノベーション創出の可能性を秘めたシーズ研究等を紹介し、産学連携事業に発展することを期待した研究交流の場を提供するものです。そのため、企業・官公庁・財団・団体等に本学の工学系研究を広くPRする場を設け、最先端の研究発表とパネル展示で研究者と企業との意見交換・交流を図ります。
(工学系連携推進部)
◎開催日/ | 平成22年9月17日(金) |
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◎会 場/ | 東京駅サピアタワー6階会議ゾーン (東京都千代田区丸の内1-7-12) |
◎主 催/ | 北海道大学大学院工学研究院 大学院情報科学研究科 |
◎後 援/ | 北海道大学工学部同窓会 北海道大学東京同窓会 |
◎内 容/ | (1)研究発表会 研究者等による最先端の研究紹介 (2)パネル展示 研究者との意見交換、 ポスター・小型展示物の展示 |

平成21年度 国際交流関係活動報告

▲ハルビン工業大学(中国)との調印

▲国際水環境技術学院
(ブルキナファソ)との調印式
工学研究科では平成21年度に以下のとおり国際交流協定ならびに交流協定に基づく研究集会・シンポジウムを開催いたしました。
(国際交流室)
国際交流協定 | |
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部局間交流協定 | ハルビン工業大学(中国) |
国際水環境技術学院 (ブルキナファソ) |
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大学間交流協定 | スウェーデン王立工科大学 (スウェーデン) |
大学間 交流協定更新 |
全北大学校(韓国) |
大学間交流協定 関係部局 |
ブダペスト工科経済大学 (ハンガリー) |
ミュンヘン工科大学 (ドイツ) |
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交流協定に基づく研究集会・シンポジウム | |
バンドン工科大学との共同研究集会 | |
東義大学校とのシンポジウム | |
スイス連邦工科大学チューリッヒ校との シンポジウム |
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忠南大学校とのシンポジウム | |
ハルビン工程大学とのシンポジウム |