大学の外からでも最先端の講義が聴ける!
─工学系教育研究センター eカリキュラム─
北大eカリキュラム(HUEC:Hokkaido University e-Curriculum)のコンテンツ(講義内容)は、実際の講義を収録したビデオだけでなく、これに、プレイリスト(部分選択機能)と学習支援ツールを加えています。学習者が、自分が必要とする部分だけを選択できるとともに、講義資料のダウンロードや用語検索、質問もでき、マイペースに、納得ゆくまで自己学習できる仕組みにしています(図1)。
コンテンツは3種類あります。1つめは大学院授業科目で、これまでに30科目(1科目標準15講義、1講義90分)を整備しました。現在作成中の科目は、ICT最前線技術や原子力工学、エコプロセスや廃棄物処理などの持続可能社会構築に必要な基幹技術、光技術や量子物性、生命科学最前線など、北大ならではの幅広い領域にわたる最先端の専門講義群です。これらは速報版として一週間以内にテスト配信し、復習用に提供しており、好評です。その他工学倫理や科学技術英語などの実践的な科目もあります。
2つめは大学院授業科目の理解に必要な基礎知識を得る補助教材で、一部学部の講義も含まれます。
この2つの科目の学習にはIDが必要で、北大の学生、教職員が受講できます。
3つめは一般社会人向けの公開講座などで、CEEDのホームページ(http://www.ceed.eng.hokudai.ac.jp/continuing/)で無料公開されています。インターネットのブロードバンド回線があれば、世界中どこからでも学習できます。
北大eカリキュラムの内容がさらに充実し、学内外の学生の学習効果の促進に寄与するとともに、北大の最先端の研究成果を広く一般の方々も学習できるようになることを期待しています。
(CEED:工学系教育研究センター)
「北大フロンティアプログラム」がスタート
~日本とアジアを結ぶ高度専門人材を育成します~
このようなプログラムは、現在日本の21の大学で実施されており、北大工学研究科でも今年の10月から2年半の計画で、修士・博士課程で学ぶ留学生を毎年度7名ずつ招致・育成する予定です。
(国際交流室)
平成20年度公開講座「廃棄物学特別講義
─循環型社会を創る─」を開催
(教務課)
平成20年度公開講座
「エネルギー環境教育セミナー」を開催
このセミナーの目的は、地球温暖化と資源獲得のリスク克服も含めて活力ある日本社会を維持するためには、原子力を含めた技術力の維持・発展が最も重要であるということを理解していただくことでした。
当日は、最初に、日本が世界をリードするハイブリッドカー(プラグインタイプ)、電気自動車、太陽光発電等と原子力発電が共存関係にあることを最近の原油高騰の背景を踏まえて説明しました。その後、原子力発電所の安全性について、スイスの原子力地域熱供給の事例を交えて説明し、また、放射性廃棄物の処分について、地球環境の変遷の歴史を交えて説明しました。関心の高い放射線のリスクについては、医療分野での利用の観点から、チェルノブイリ型発電所の事故については、易しい原子炉物理を交えて解説しました。
(教務課)