特集・研究紹介

工学研究院・工学院の
先駆的な技術を発信します。

No.431 2023年04月号

工学を学ぼう

特集 05

建築との出会い 偶然であり、また必然でもある An Encounter with Architecture: Coincidence and Inevitability

積雪寒冷地で働く人たちに優しいオフィス環境って何だろう

空間性能システム専攻 環境空間デザイン学研究室
修士課程2年
宮川 慈子

[PROFILE]

出身高校
小樽双葉高等学校
研究分野
建築環境
研究テーマ
積雪寒冷地におけるウェルネスオフィスの執務環境評価

建築は幅広い学問

高校生の時、適性診断でおすすめの学問は「建築」と出てきました。それまで全く建築に興味はなく、絵を描くのは苦手、デザインセンスはなし、そんな私になぜ建築が?と不思議に思いつつ、そこから建築という学問を調べてみると、建築は表面上のデザインだけでなく構造や環境も考える幅広い学問であることを知りました。実際に進学した後も、設計演習をはじめ、構造や環境等の様々な授業を通して建築の幅広さ・奥の深さを実感でき、改めて建築都市コースを選択してよかったと思っています。

北の大地でこその研究を

北海道で生まれ育った私が北大で学ぶからには「北海道ならではの研究がしたい!」と思い、現在は建築環境分野で積雪寒冷地におけるオフィスの執務環境について研究しています。積雪寒冷地という厳しい環境でも、働く人々の健康維持・増進や知的生産性の向上を実現する快適な室内環境が必要です。難しいからこそ、やりがいが大きいです。

図1 オフィスでの測定の様子 Figure 1 : Measurements in the office
図2 研究対象のオフィスで行った収穫祭 Figure 2 : Harvest festival held at the office of the study subject