特集・研究紹介

工学研究院・工学院の
先駆的な技術を発信します。

No.425 2021年04月号

工学を学ぼう

特集 01

工学なのに宇宙? Engineering, but studies on the universe?

宇宙の謎を解き明かしたい!
世界を変えてきた好奇心を大切に

応用物理学専攻 トポロジー理工学研究室
修士課程1年
武田 魁人

[PROFILE]

出身高校
苫小牧工業高等専門学校
研究分野
宇宙物理学
研究テーマ
トポロジカル重力理論を用いた宇宙物理現象の解明

工学的・理学的考察ができる人に

身の回りにある様々な現象に対し、誰しも一度は「なぜ?どうして?」と疑問に思ったことがあるはずです。それを美しい数式で記述する学問が物理学(理学)です。一方でさらなる科学技術の発展には、工学的に応用する能力が不可欠となります。そこで重要なのが応用物理学です。本コース・専攻では応用物理学をマスターすることができ、理学あるいは工学のどちらかに偏ることなく、双方向から物事を考察できるようになります。

宇宙の研究もできる工学系

私は、工学系に所属しながら宇宙の研究を行っています。本コース・専攻にはそれほど自由度があるということです。「宇宙の研究をして一体何の役に立つのか」と思われるかもしれませんが、疑問に思ったことを解明しようとする姿勢こそが何より大切だと思います。人の持つ興味や好奇心こそが世界を大きく変えてきたのです。自分の好きなテーマで研究した結果が常識を覆すきっかけになるかもしれません。

図1 銀河の回転運動や宇宙ジェットなどもトポロジーが密接に関係しているかもしれません。 Figure 1 : Rotation of a galaxy and astrophysical jets may be closely related to topology.